キョンのNOVEL3

□四章
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「やるじゃねえかこの色男」
後ろから痛い視線と言葉が飛んでくる。
「旅行かぁ。楽しんできてね、智也」
「間違っても襲うんじゃねぇぞ」
このバカはどうしてそんなことしか考えないんだ。
逃げる拡輝を全力で追いかけた。
段々と差を縮め曲がり角を曲がった時だった。
ドンッと誰かにぶつかってしまった。
「いてー。すみません大丈夫です…かっ!」
そこには鬼の形相で立っているさっきの先生が。
「お前はまだ怒られたりないのかぁ!」
違う、これは拡輝が。
辺りを見渡すが近くに姿はなかった。
…逃げやがった。
その後五・六時間目の間ひたすら説教を受け続けたのは言うまでもない。
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