囲碁部の日常
□四話
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四話 大会
先生「今日お前たちを呼んだのは他でもない」
先生たちが雑務をこなす職員室で囲碁部の五人が立っていた。
その視線の先には眼鏡をかけ小太りで優しそうな先生が座っていた。
先生「毎日の練習成果を試すチャンスだ!まぁ頑張ってこい!」
先生にそう言われ五人は職員室を後にした。
…夏が過ぎ実りの秋が始まった頃、みんなは部室に集まっていた。
慶「最悪だ…(沈)」
匠「帰りてぇ」
陸「もう嫌だ、硫黄の臭いが恋しい」
大樹「……」
いつもハイテンションでトランプしたり遊びまくったりしてるのにこの時のみんなはまるで死人のようだ。
そもそも囲碁部は大会と呼ばれるものに微塵も興味はなく楽しければそれでいいと思うような連中なのだ。
涼介「実は俺家の用事とかで行かないんだよねぇ」
突然の涼介の爆弾発言に…
大樹「貴様、サボりか。切り刻んでくれるわぁ!」
陸「ダークオブ塩素ーー!」
匠「意味不明だ…(呆)」
大会本部の方では前年度の優勝者がいないというのは避けたかったのだが涼介はそんな頼みを無視して断ったらしい。