愛を感じて
□プロローグ〜昔話〜
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暑い夏が終わり、木々が緑から赤色や黄色などに色をつける秋…。
ここ、北川の町の「北川保育園」で、一人の男の子が数人の女の子と一緒に遊んでいた。
「ねぇねぇ、リュー君の好きな子ってだぁれ?」
男の子の正面にいた女の子が不意に、そんな質問をした。
「えっ!? ゆ、ゆいちゃん!? は…恥ずかしい事聞かないでよ…///」
耳まで真っ赤にして、結衣という正面にいる女の子を見つめた。
「どうしたの? リュー君、顔赤いよ〜?」
顔が赤いのに気付いた、龍也の隣にいた女の子が顔を覗きこみながら聞いてきたのは、綾芽だった。
「ふぇ!?/// な、なんでもないよ〜!!///」
龍也が顔をさらに赤くしながら全力で否定した。
「あはは♪ リュー君かわいい♪」
結衣が龍也の頭を撫でながら、笑った。
「むぅ…///」
少しだけ頬を膨らませていたが、結衣の笑っている顔を見ると、起こる気も無くなっていた。
ずっと、こんな時間が続く事はなかった…