短編

□黒羽快人
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ビリヤード場・ブルーパロット

「じいちゃんいるんだろう?」

ガチャと扉が開き中に入って来る一人の青年…まだ高校生ぐらいか。

『表では初めまして…この間振りだね。改めて自己紹介するね、私はノア。君は?』

「よくここが分かったな、俺は黒羽快人…飛行機着陸させたのはおめーらしいな」

彼はキッドらしく動揺を隠して返答を返す。もっと動揺させてあげようか

『よくここに通ってるって探に聞いて、一週間前ぐらいから君が来るの待ってたんだよねー。』

「探って…白馬か!?おまっどんだけ警察関係者と繋がりがあんだよ…」

『にゃははー秘密だよ。それよりー』

「何が望みだ…」

別になにもないが快人がそれぐらいで諦めることないと思う。まぁ裏の顔をバラされるのはかなりマズイ。

『んーじゃ友達になってよ。友達少ないんだよねー』

「はぁ!?」

おぉー、ナイスリアクション。やっぱ彼を動揺させるのは面白い。

『明日10時、君んち向かうから家にいることー。外出又は居留守使ってたら勝手に中はいるから、そこんとこよろしく。寺井さん、場所の提供ありがと』

ノアは颯爽とその場を後にした。聴覚を研ぎ澄ませておくとキッドの時とは変わった声が耳に届く。

「じいちゃん、さっきのはなんだったんだよ…俺明日、家から出れねーのかよ」

と。あれが彼の本性だろう、まぁ紳士的なキッドが彼だとは警察は夢にも思わないだろう。若干感ずかれる事もあるようだし、知る人ぞ正体がバレているのはコナン君もなので仕方ないとも言えた。



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