少年陰陽師

□闇の呪縛を打ち砕け
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『緑榛解いて…ありがとみんな。紅架、昌浩様と騰蛇の治癒を』

「御意」

紅架以外の四神は妖の気配が周りにないことを確認して、異界に戻り式も影に入る。

「貴様は何者だ!?」

紅架は騰蛇があまりにも拒んでいるので近づけない。

『秦、睦月秦。昌浩様と騰蛇、傷を見せろ』

昌浩は助けてもらったからか、警戒を解きすぐに怪我の治癒をさせてくれた。

「紅蓮もはやくしてもらって。」

『…紅架戻って。僕がする方が早そうだ。』

紅架は秦に一礼をして異界に戻った。

秦はブツブツ呪文を言い片手を騰蛇に向けると、水色の光が騰蛇を包んだ。

『これで元通り、あんま無茶しないで。いくら式神でも痛みがないわけじゃないし…銀月』

秦は銀月を影から呼び出して背中に跨ると去っていった。

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