TS短編部屋

□帰り道
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日が落ち、あたりが闇に包まれる頃。


俺達は二人で歩いていた。
夜になるとこの島は何かと危ない。

モンスターは昼夜問わず、活発に動いているため、夜でも容赦ない。
暗闇に紛れ、攻撃を仕掛けられるとやはり、無傷ではない。


それに……―――






「あぁーぁ……遅くなっちゃったな…」

そう言いながら、両手を組み天高く空へあげているコイツ……。
真っ黒な髪に合わせたような真っ黒な服。
そのためか、瞳の蒼がよく映える青年。

闇の力を司るダークロードという職についている。
しかしここ最近、光の力を持つプリーストがウィングガード…通称「羽盾」という技を考案し、瞬く間にダークロードの数は減っていった。

そして今、噂になっている『闇狩り』。
数が減ったダークロードや闇の力を持つ、ウィザードが裏で高値で売買されたり、魔法の中で、最大級の威力を誇るその力をよからぬ方向へ使おうと企む者がダークロードの減少に拍車をかけている。

勿論、カバリア実行委員会の者達はダークロードを守るべく行動にでているのだが、あまり良い報告はされていなかった。


「そうだな……少し急ぐか?」


視界を掠める前髪を払い、リュウに尋ねる。
僕、体力なぃ…、とぶつぶつ言いながらも歩く速度をあげる。


『闇狩り』が行われるは基本、夜。


だから、なるべく早くキャンプへ帰りたかった。


俺も、リュウも…―――
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