□君の名前を教えてよ
1ページ/1ページ



「なー。エース君は王子の事好き?」









並盛中学校の応接室のソファに座り金髪の少年、ベルフェゴールが向かい側のソファに座っている少年、雲雀恭弥に尋ねる。









「・・・。」











雲雀は座ったままベルの問いかけに答えようとしない。






ベルはムスッとしてまた雲雀に話しかける。







「な、いい加減名前教えろよ。」







雲雀はただ座っているだけだった。





はぁ・・・とため息をつき雲雀が口を開いた。




「何で君が此処に居るの…?早く出て行ってくれる…。」







「名前教えてもらうまで出ていかねーから。」










ベルがそう答えると雲雀はトンファーを構えベルの方へ歩み寄る。










「…出て行かないと咬み殺すよ。」









雲雀がベルを睨んだがベルは一向に出て行こうとしない。









「…もーいい。エース君は王子の事嫌いみたいだし、もう来ないよ。」










そう言ってベルが応接室を出ようとしたその時、雲雀が小さな声で言った。










「恭弥。」















「!!…うししっ♪」







ベルに背を向けている雲雀の顔は真っ赤だった。










「キョーヤ!王子の事好き?」








もう一度雲雀に聞くベル。








「………好きだよ。」










その言葉を聞いたベルはとても嬉しそうに笑った。


















end
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ