プディング
□拍手2
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白石桜
ヒラヒラ…
儚く散っていく桜達…あぁ何故だろうこんなにも早くに散ってしまうのに、こんなにも引き寄せられる
「桜乃…」
「何ですか?白石さん」
「俺は…敵になるんやで?」
「え?」
「敵の大将とこんなに『近く』に居て…スパイや思われるかも知れん…」
「白石さん」
「全国大会…準決勝は青学とや…例えどんな結果が待ち受けとるかわからんけど…」
(別れようっていわれるなかな…)
「桜乃…別れよう」
(!!)
「なんて言わんからな!!」
「え…白石さん」
「周りの奴らがなんと言おうと…俺は別れる気なんてこれっぽっちも思っとらんからな」
「いいんですか…それで」
「ええんや…いや、それでなくちゃ困るわ」
白石が桜乃の首筋に顔を埋める
フワリ…
桜の香りが漂う…
「癖になる…たまらんなぁ桜乃…愛してる」
何事にも揺さぶられない堅い誓。
鎖を自らが縛り、縛られ朽ちていく…
何があっても二人一緒に。