プディング
□拍手
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俺は今、印象派の展覧会に二人で来ている。
そう二人で…。
「あ、幸村さんあの絵も綺麗ですね」
「そうだね」
俺の隣で目をキラキラ輝かせているのが、俺の連れであり恋人の竜崎桜乃ちゃん
彼女とは学校も学年も違うけど、愛の前にそんなの関係ないからね。
ライバルも多かったなぁ
俺様に生意気ルーキー、仏頂面に、ペテン師に…とまあ色々一癖も二癖もある奴らだったけど、誰にも譲るつもりなかったし、っていうかむしろ奪っちゃおうかな、なんて考えもあった俺だけどこうして彼女が恋人として居るといい思い出だったなあ
「幸村さん?」
「ああ、ごめん。この絵素敵だよね」
「ですよね!この絵を描いた場所、神奈川にあるみたいなんですよ?」
「へえ…!、ねえ桜乃ちゃん今度の日曜日空いてる?」
「え、はい。空いてますけど」
「それじゃあ此処行こうか」
「!!、本当ですか」
「もちろん、嘘はつかないよ。此処なら電車一本で行けると思うし」
「わぁ!楽しみです」
「ふふっ俺もだよ。君と二人で行けるなら尚更ね…」
「も、もう幸村さん!」
俺の言葉に顔を赤くする彼女
「ふふっ」
そんな姿が愛おしくて思わずキスをした。
「ゆゆゆゆゆ幸村さん?!」
「日曜日はこれだけじゃ済まさないから」
next Sunday