銀×猫土@
□※発情期。
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トシが、人間の姿になってから1ヶ月が経とうとしていた。
あれからトシはというと、まぁ素っ裸って言うのも何だし、と思い、黒い着流しを買ってきてやった。(俺がわざわざ!ここ重要だかんね!)何故かっていうと、俺の着流しでも十分サイズとかは合ってたんだけど、
「お前が着てたやつなんて・・・無理。」
「はぁぁぁぁ?!ちゃんと洗濯してありますぅ。」
「それでもイヤだ。」
・・・とか言って。もう何なのほんと。
んで、飯はと言うと。
「俺、普通の飯食べれる。」
とか言って。人間になってもマヨたっぷり・・・あ、吐き気するからこの話やめとこっか。前は一緒の部屋・・・っつっても、トシは床で寝てたけど。でも今は、一緒の部屋はさすがに気まずいかなって思って、寝るときだけは部屋が違う。え、そんなに部屋あるのかって?・・・俺が自分の部屋で寝て、トシが寝室で寝てんだよ!俺の寝室返せっての!
・・・ってかなんで俺がナレーターしてんの?
―ちょうど人間の姿になってから、1ヶ月。
時間は12時。銀時は1時間程前に、とっくに寝静まっていた。その頃トシは・・・焦っていた。
「・・・やべぇ・・・この姿でもあるなんて・・・」
トシは、自分の体の異変に気付いた。
何があるかと言うと。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
―発情期 だった。
「・・・どーすれば・・・いいんだろ・・・夜外行くこともできねぇし・・・出て行っても何すればいいのか分かんねェ・・・」
布団の中でもぞもぞしていると。
「・・・何してんの?・・・トシ?」
「ひぁっ!」
「・・・え?」
銀時が布団の前に立っていた。(俺から見ると横?)
トシが驚いて声を上げると、心配そうに顔を覗き込んできた。
何故か、胸のあたりがドキドキする。
(・・・息切れ?動機?俺も老化か・・・)
「おい・・・大丈夫か?苦しい?」
「いや・・・発情期・・・」
おでこに手を押さえてくる。そうすると、更に息切れがひどくなってきて。自分の体がおかしいのか?と思ってきた。
「はつじょっ・・・!おまっ・・・人間の姿なのに発情期あんの?!・・・まぁ、猫耳と尻尾生えてるけど。」
すごく驚かれた。まぁ無理もないだろう。同じ人間なのに違う部分があるのだから。
「あぁ・・・自分でも驚いてて・・・でも、どう対処すればいいか全然分からねぇし・・・っ」