その他

□神許し編
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五百年程、昔だったと思いますです。

6月、綿流しの時期でした。
僕は、いつもの様に神社の屋根から村を見ていました。
すると、ふもとの村――今では鹿骨市になっていますが――からの生贄の一行が見えました。

僕は、何故でしょうね。いつもは嫌なその一行に、その時は近づいてみました。

生贄は、少女でした。
そう、丁度レナくらいの、黒髪の少女だったのです。

彼女は、僕に話しかけて来たのです。


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