めだかボックス

□椿
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・・・面倒な事になった。
俺、人吉善吉は今不良にからまれていた。
そんなのいつもの事だし、もう面倒臭いとしか思わなくなったけど。でも、もういい加減ウザったくなって来た。

「なんか、反応しろやぁ!」

黙ってたら、相手がキレた。
あーもー、メンドクセー。
そう思ってたら、いきなり相手が殴って来た。

「〜〜ってぇ・・・!」

「ちょ、さすがにヤバイって!」
「こいつ、あの箱庭学園の化け物生徒会長の付き人だろ!?仕返しとかされるんじゃ・・・」

そっちから、ぶつかって因縁吹っ掛けてきやがったくせに・・・。

「いい加減ににせぬか!」

女の人の声?

「貴様等、揃いも揃って学生一人を詰るとは何事だ!」

威風堂々と一人の女性が立っていた。
キラキラと輝く金髪と澄んだ海の様な鋭い青色の瞳。

「も、もしかしてこいつって都城王葵(おうき)じゃねぇのか・・・!?」
「この街最強の女と名高いあの!?」

不良共が、ひそひそと話している。
なんか、有名な人らしい。
・・・って、あれ?
今、「都城」って言わなかったか?

「挙句、無抵抗の者を殴るとは!
万死に値する、覚悟せよ!」

そう言って、不良共に彼女は殴りかかる。

圧倒的な強さで、王葵さんは十数人の男達を5分とかからず全員のしてしまった。

「ふん、他愛ない。
おい、大丈夫か?」
「あ・・・はい。ありがとうございます」

王葵さんに手を貸してもらって立ち上がる。
別段、こんなの怪我の内には入らない。

「姉さん。喧嘩は程々にしておけと言ったはずだが?」
「!?」

いきなり、自分の後ろで声がして驚く。


「まあ、なりゆきというものだ。
それに、お前もああいう奴等は見のがせんだろう?
王土」
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