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□暇潰し
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「で、相談ってなんですか?」
帝人イスに座りなおして聞きたくもない臨也の悩み事とやらを仕方なく聞くことにした。
「実は俺シズちゃんと仲良くしたいのにいつもケンカばかりでなかなか仲良くなれないんだよね。どうすればいいと思う?」
「それはもう無理ですよ。諦めて下さい」
「答えだすの早くない?しかも、即決で諦めてとか!驚きだよ!」
帝人の諦めて発言に臨也はテーブルをバンバン叩いて抵抗した。
「だって絶対無理なことくらい見てれば分かりますよ。それに臨也さんが静雄さんを怒らせてるんですよ。」
「だってシズちゃんからかうと楽しいだもん♪」
「とにかく(無理そうだけど)まずはあまりちょっかいを出さないことですよ」
本当にこの人の考えてることは分からない…そう帝人は感じて一応アドバイスをする。
「うーん、やってみるよって…ん?あそこに見えるのはシズちゃん!時間ぴったりだね」
臨也が見ているほうに目を向ければ、カフェの目の前の通りにはトムさんと一緒にいる静雄の姿が見えた。
「まさか静雄さんがここ通るの知っていてここにしたわけじゃないですよね?」
「ピンポーン!だって俺情報屋だもん。じゃ、帝人君またね」
「って言ったそばからわかってないよ!」
臨也はあっさり帝人に別れを告げ、人込みに紛れるように静雄のほうに向かっていった。帝人はただ呆れて臨也を見ていた。
「やっぱりさっき帰るべきだった…」
残された帝人は後悔をした。
「いーざーやー!!殺す!!」
「ははっシズちゃんは本当に単細胞だね」
帝人と臨也が別れて数分後には臨也と静雄の命懸けの追い掛けっこが開始されていた。
悩み事?だだ彼がくるまでの暇潰しだよ。
End
10/11/13