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□魔法使いからのプレゼント
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こんばんは(^-^*)

Q友すみれちゃんのお誕生日という事で、ささやかながらプレゼント作文を贈ります。

更に、勝手に脳内コラボ。←
桜ちゃんの素敵イラストを思い出しながら読んで頂けると幸いです。

妄想作文につきキャラ崩壊等、ご容赦下さいませ。



☆・・☆・・☆・・☆・・☆



「ふぅ…」


何とか急ぎの資料が形になり、キリの良い所で見上げると、時計の針は23:00を指していた。


(今日は遅くなっちゃったな…でもカフェオレ飲んでから帰ろう)


カフェスペースに移動し、カフェオレの入ったカップを片手に、ソファーに腰を下ろす。


『やっと仕事が終わったから、これからタクシーで帰るね。』


純哉にメールをしてから、携帯に付けてあるチャームを何気なくいじっていた。


先月発売された今夏の新作水着のノベルティー。


リングチャームは誕生石別に12種類のバリエーションがある。


試作品として上がってきたサンプルを、そのまま譲ってもらい携帯ストラップに付けている。


折角なので、自分の誕生石、ルビー色の赤いラインストーンの付いたものを譲ってもらい、気に入って使っていた。


(あっ…これ、私の指のサイズにピッタリなんだ…)


ストラップからチャームを外し、指に着けてみた時、ふと人の気配を感じて顔を上げると、


「すみれちゃん、お疲れさま」


私の背後でガラスに映った純哉が静かに微笑んでいた。


「どうしたの、こんな時間に…?」


彼はニッコリと笑い、隣に腰かけると、私の手を取った。


「近くのカフェですみれちゃんの仕事が終わるの待ってたんだけど、待ちきれなくて迎えに来ちゃった。
もう帰れるの?」


「うん、甘い物が飲みたくなつて、ここで一休みしてたとこ」


「あ−、このノベルティー、大好評だったよね。アクセサリーとしても使えるし、社販でも人気だったんだよね」


「うん、ストラップから外して着けてみたらサイズピッタリだったの。やっぱ指輪として使っちゃおうかな」


「うーん、これはチャーム使いした方がいいんじゃない?」


「え、どうして?」


「君みたいに素敵な大人のレディーには、本物を身につけてもらいたいからね…。
それに、皆と一緒じゃつまらないでしょ?」


純哉はそう言うと、チャームをそっと私の指から外す。


(せっかくサイズもピッタリだったのにな…)


少しだけ残念に思いながらも、さっきまでリングを着けていた手に意識を戻すと…


(…!?あれ…!?)


純哉の手が、私の薬指に指輪を着けていた。


「えっ?!今、外してたよね…?えっ?!え?!」


「僕、魔法使いだから、本物のリングに変えちゃったんだ」


何がなんだか解らない私を見て、フフフと楽しそうに笑う純哉。


「すみれちゃん、お誕生日おめでとう」


「あ…。ありがとう…」


そういえば、今日、誕生日だった。急ぎで仕上げないといけない資料を頼まれて、必死に仕事してる内にすっかり忘れてた…


「頑張ってる君は最高に可愛くて素敵だよ。
でもね、もう少し僕を頼ってくれたら嬉しいな。
頑張る君が好きだけど、あんまり無理して身体壊しちゃったら、魔法使いでも治せなくなっちゃうからね…」


そう言うと、指輪を着けた手を引き寄せ、ふわりと抱きしめられる。


「純哉…ありがとう…」


仕事で疲れた身体に、嬉しい気持ちがじんわりと暖かく広がっていく。


「こちらこそ、すみれちゃんと出会えて、こうして傍にいられる事に、感謝してるよ。
僕だけのお姫様…愛してる。」



吸い寄せられるように見つめ合い、二人の口唇が重なる。






誕生石のルビーと、それを引き立たせるダイヤがさりげなく埋め込まれたリング。


窓から差し込む月明かりを受けて、私の薬指がキラリと輝いた。








魔法使い純哉とすみれ姫の、甘い夜は始まったばかり―――…



End


☆・・☆・・☆・・☆・・☆


すみれちゃん、お誕生日おめでとう♪(*^▽^*)
良い一年になりますように!!!
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