The big fours!

□The big fours! 1
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「始まりましたね、ココットの試合」
「そだね。ほらリリシア、いい加減イヤホン取りなさい!」
「…」
ブチッ
「いったぁ!私のサ●ドリヨン返せ!」
「黙れボカロ厨!ココットが負けたらどうすんの!」
「ココットの次はアシュアルでしょ?私の出番はまだまだ先」
「アンタねっ…!」
「まあまあ。アムウェイ、試合の観戦も良い勉強になりますよ。それに、今日の挑戦者。なかなかの手練れだと噂になっております」
「…あ、そ。じゃー見る」







「さぁ、始めよう。行け、ハブネーク!」
「は、ハブネークだ…!毒タイプだから、こっちは…いけ、チリーン!」
「…エスパータイプか」


ココットは、わざと余裕ぶった笑みを浮かべて見せる。
こういうのはノリが大事だ。
どうにかしてこっちのペースに引き込めば、なんとかなる。
あと大事なのは――リズム。


「"すてみタックル"!」
「かわして"つじぎり"!」
「今だ、"じんつうりき"!」
「耐えて"かみくだく"!」


はあはあ…と片膝を床につくメルトルッツを見て、ココットは思わずステップを踏んでいた足の動きを留める。
メルトルッツは汗びっしょりの額を拭い、ココットを見た。


「強い…ですね、ココットさんは…やっぱり…」


ココットは、全身の力が抜けていくのを感じた。
…今更何を言っているんだ、こいつは。



「…立ちなよ。まだ勝負はついてない」



直ぐにまた、座らせてやるからさ。







「…弱いじゃん。つまんないの」
「…噂とは異なっていますね。噂だと…」
「噂はもう良いから。ここまで来たら、最後まで見よう」
「えーヤ」
「リリシア?」
「うんっ!アシュアルがそーゆーなら見るっ」
「…(この二人もなんだかなぁ)」







「はぁ、はぁ…」
「よし、とどめだ。ハブネーク、"どくどくのキバ"!」
「あぁっ、チリーンんん!!」


ポテ、と
疲れ果てたチリーンが、その場に朽ちた。








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