A story 〜stories〜
□初心に帰るとはこういうこと≪後編≫
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美玖
そんな水中の談笑中、
突然の嵐。
「美玖殿ぉぉぉぉぉ!!」
水中をどえらいスピードで駆け抜けて(?)くるのは幸村。
その手にはビーチボール。
「一緒にやるでござるよ!!」
「Goodな案だな。俺も参戦だ!!」
「俺様も〜♪」
「いいねぇ!やっぱ皆で盛り上がらないと!!」
「ハッ!海の男を舐めんなよォ!!」
『ねぇ、ていうか遊んでていいの?』
生徒会の仕事は…。
「突っ込んだら負けだよ、美玖ちゃん」
「そうだぞ。思いっきり楽しめ!」
優しく微笑む竹中先輩と、
校舎(上杉先生が授業をしているクラスの窓)の方を見ながら後押ししてくれるかすが先輩。
『そうですね!
いっちょやりますかぁ!!!』
「うむ。
美玖がやるならば私が審判をしよう」
と言って付いてきてくれるかすが先輩。
「………市も、応援するわ…」
「負けるのは悪だぞ!!」
「では……」