A story 〜stories〜
□裏庭の次の月曜日 ※前回のおまけ
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入って来たのは、
「美玖ちゃんお早う。
今日は早いんだね」
「美玖ちゃんじゃん。おはよ!!」
半兵衛先輩と慶次先輩の珍しいコンビだった。
『あ、おはようございます。
その2人で登校なんて珍しいですね』
「あぁ、そこで会ったんだ」
慶次先輩の言葉に半兵衛先輩は頷き、そして言いにくそうに口を開いた。
「美玖ちゃん、元就君の下駄箱のこと何か知ってるかい?」
『いえ、何か知ってるも何も私がやりましたけど』
いかにもさっぱりとした供述。
隠した陰湿なものではないから大丈夫だb←
「…やっぱりか」
半兵衛先輩は苦笑いで応える。
「取りに来た忘れ物の横のメモに仕返し…っていうのは、あながち間違いでもなさそうだね」
『よく分かりましたね。その通りですよ』
「あーぁ、だからやめといた方がいいんじゃないって俺言ったんだけど」
慶次先輩は元親先輩の椅子の画鋲を見て笑う。
『もしかして雑草取っちゃったんですか!?』
「ふふ、取らなかったよ。
面白そうだったからね。僕は高みの見物といこうかな」
半兵衛先輩に賛同して、慶次先輩も自分の椅子に座った。
「他には何かしたの?」
『あとは上靴あべこべにしたくらいですね』
「また面白いことをしたね…」
三人で談笑中のことだった。
ガラッ