A story 〜stories〜
□仕事という概念は最早無い
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『ってかこんなの誰が企画したんですか。
政宗先輩ですか?』
「NO,俺じゃねぇ。…会長だ」
『長政ァァァァァ!!(先輩)』
確かにうちの学校は生徒会長が色々決めるけどさ。
権力行使の場所間違ってない?
「落ち着くでござるよ。
近所迷惑でござる」
『アンタには一番言われたく無いわ』
あぁ、後ろで佐助が首折れるんじゃねぇかと思うほど縦に振ってるのが分かるよ。
『…ん?そしたら企画した張本人いないじゃないですか?』
「今更なところ突っ込むねねぇ」
と、慶次先輩に笑顔であしらわれる。
これが慣れという奴だ。←
「そういえば、何で竜の旦那の家なの?」
『あ、それ私も気になります』
「Ah? それはまぁ、好都合だからな」
確かにここは私有地だから何をしてもいいっちゃーいい。
「確かに政宗君の敷地内には神社があるからね。
これほどに好都合な場所は他にないと思うよ」
と、半兵衛先輩の言葉はまことに正論である。
「それに神社に繋がる道が幾つも存在する」
『うあああああああ!!』
突然横で声がすると思ったら、
『片倉先生…。
驚かさないで下さい……』
「あぁ、悪い。そんなつもりじゃなかったんだが」
十分驚かされたわ。
「小十郎、何の用だ?」
「はっ、政宗様に用意して欲しいと頼まれたものを用意し終わりましたのでご報告を、と」
「OK. Thanks」
「お前らもあまり羽目を外しすぎるなよ」
「その程度のことであれば我らも承知している」
「毛利が言うなら安心できる。
では、政宗様、何かあったらご連絡を」
言うと片倉先生は颯爽と建物の方へ戻っていった。
『あ、私も付いていこっかな』
「良い訳ねぇだろ」
やっぱりそうですかコンチクショー。