A story 〜stories〜
□仕事という概念は最早無い
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ほうき。
よりによってほうきを選んだよ。
何かこう、「ホウキ」的なすごい木じゃなく?
レレレ的な?オジサン的なほうき?
誰かに見られるわけでもないけど、なんか無性に恥ずかしいのは私だけか。
そしてくじの結果。
私は元親先輩と行くことに。
『ああーもうイヤ帰りたい』
「しつけぇなテメェも。もう行くぞ」
と、神社に続く(であろう)道を指差す元親先輩。
『何でよりによってトップバッターなんですか…』
出発を渋っていると、風魔先輩が目で頑張れオーラを出しているのが分かる。
「………(美玖、頑張って)」
そういわれましても。
「じゃあ美玖ちゃん、景気付けに何か叫んで行けばどうかな。
怖いって言う気持ちも楽になるかもね」
「叫ぶでござるか!?…お館さぶ「お前じゃねえよ」
叫ぶ、叫ぶかぁ…。
半兵衛先輩が言うと何か説得力があるんだよなぁ。
『叫ぶっていうか、お願いみたいなのでいいですか?』
「いいよー。俺様たちにできることなら」
「そーそー。美玖ちゃんは女の子なんだから、甘えるべきだよ」
そうですか、それでは。
『私は皆さんに迷惑をかけたくないんです。
なので、ここは声を揃えてギブアッ「言うと思ってたけどね」
『タステケ\(^o^)/』
「壊れるな、自我を保て」
『何ですかその堅苦しいくせに的確な突っ込み』
「オイ、もう行くぞ」
『えっ、ちょ、待ってくださいよ!!』
美玖、本日二度目の強制連行。