エリナと翼
□第4章
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私が転校してきて3日がたった。
いまだ私の隣の席は空いたままだ。
終業式まであと1週間ぐらいしかない。
「最近、翼来てないね〜」
休み時間いつものように自分の席で読書をしていると近くの席からそんな声が聞こえてきた。
「ね〜。姿見えないのちょ―残念。でもアレでしょ?終業式の次の日にやるサーフィンの大会の練習。」
「そうそう!!翼、去年も優勝してたよね?茉莉見に行くでしょ??」
「あったり前じゃん!!今年、翼が優勝したら私、告るつもりだもん」
「マジでー!!頑張って!」
あんまり休んでいるものだからひ弱な男子かと思いきやサーフィンやってる子だとは・・・頭の中で出来上がってたイメージがガラガラと私の中で崩れ落ちていった。