エリナと翼

□第11章
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結局、検査やらなんやらで1週間入院することになってしまった。

夏休みの1週間ってでかいんだぞ!!

入院中に懐かしい顔が病室に覗いた。

「エリナちゃんお久しぶり♪」

「鞠乃(まりの)さん!?」 

鞠乃さんはお兄ちゃんの彼女で私より1コ上。

どこかのお嬢様でスッゴク優しくて可愛いい。


「聖くんから聞いてびっくりしちゃった。大丈夫?」

「うん」

鞠華さんは本当のお姉さんのように接してくれる。

「よかったぁ」

ベッドに座ると頭の頭をフワッと抱いた。

「あんまり無理しないでね。」

キュと力が入る。

「もしね、辛いことがあったら私に相談してね。私、東京にいて側にいられないけど、電話だったらお話できるから」

「うん。ありがとう鞠乃さん」


「ううん。いいの」

頭から腕が離れる

「鞠乃」

お兄ちゃんが鞠乃さんのことを呼ぶ。

「ん?」

「こっちにどれくらいいるんだ?」

「1週間くらいかな」

「分かった」

お兄ちゃんは家に連絡するのか病室を出ていった。

「えっ1週間で帰っちゃうの?」
 
「うん。ごめんね。学校の生徒会の仕事があって」

「そっか。鞠乃さんと買い物とか行きたかったのに」
東京では鞠乃さんとよく買い物に行った。一度、私と鞠乃さんの2人きりで遊ぶことがありすぎてお兄ちゃんに嫉妬されたことがある。

「ごめんね。またエリナちゃんが東京に来たときとかに行こう?」

「うん」

「あ、そうだ!私の姉のお古で悪いんだけどエリナちゃんにって預かってきたお洋服持ってきたからよかったらきてね」

「うそっ!!姫乃さんの服!?やったッ!!」

姫乃(ひめの)さんは鞠乃さんのお姉さんでモデルをしている。東京にいた頃姫乃さんによくお古を貰っていた。モデルの仕事で使っていたやつらしくどれも可愛い。


「喜んでもらってよかった。お姉ちゃんに伝えておくね」
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