エリナと翼

□第6章
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まぁ、こんなことが転校そうそう何回かあってついでに翼を巻き込んでやっているので、私は翼とかなり仲良くなった。また、翼の友達でもある健悟君ともノートとか借りるので(廊下に出されている間とれなかった分)仲良くなった。


終業式が近づいている=翼のサーフィンの大会も近づいているので女子たちは盛り上がり、翼は疲れているのか授業中寝ている回数が多くなった。

終業式を目前に控えたある日、私は寝て動けない翼の代わりに購買までパンを買いにいった。

廊下では女子が、「あとちょっとだよっっ」とかなんとかいつもより浮かれていた。

なんでこんなに浮かれているのか疑問になり、偶然同じ購買にいた健悟君に聞いてみた。

「ねぇ、なんでこんなにみんな浮かれてんの?」

「知らないの?って当たり前か。引っ越して来たばっかりだもんね。サーフィンの大会は結構長い間ここでは行われてきたものなんだ。で、そこでできたのがあるジンクス。」

「ジンクス?」

「そう。大会の日に大会優勝者と恋人同士になれ者は一生幸せでいられるってやつ。だから女子は今年も優勝するであろう翼に告白しようとしているって訳」

「へ〜。で、健悟君は大会でないの?」

「一応出るけど翼には勝てない。あいつは凄いから」

そう言えば、翼がサーフィンをやっている姿見たことない気がする。凄いなら見てみたい・・・

そんな私の心の中を読んだように健悟君が言った。

「翼、放課後かなり練習してるみたいだから、海行って見れば?俺も練習しなきゃなぁ」

「明日、終業式で学校半日だから見てみる」

そう言ったところでちょうど買う順番が来たので翼の分と自分の分を買って教室に帰った。
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