その他

□at home
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朝――…


いつもと同じ時間に同じように起きる新八

身支度を整え、食卓へ向かう


「おはよーございます姉う…」


襖を開いた先の光景に新八の言葉が詰まった

そこにあるはずの和やかな食卓風景ではなく、妙の拳が誰かの顔面に埋まっていた何とも悲惨な光景が広がっていた


「姉上……」

「新ちゃん、少し待ってて頂戴。このゴリラ倒してから朝ご飯作ってあげるから」

「いや…忙しそうなので僕が作りますよ」

「あらそう?じゃあよろしくね」


新八の言葉の内訳は姉の料理を食べたくない、と言うのが大部分を占めていたが、悟られては姉から目の前のような惨劇を受ける事になるのでそれを隠しつつ姉を気遣った




簡単な朝食を作り終え帰ってくると、姉は顔面はおろか全身ボロ雑巾のようになったゴリラ……のような顔つきをした真選組局長近藤を庭に捨てている所だった


「姉上、朝ご飯出来ましたよ」

「ごめんなさいね、今日は私の当番だったのに。こんなのの所為で新ちゃんにやらせちゃって」

「いえ、いいんですよ(本当は毎日僕でもいいんだけど)。あ、僕食べ終わったら万事屋に行く前に近藤さんを送り届けてきます」

「あんなのに構わなくてもいいのよ?」

「あんなのって……。まぁとにかく近藤さんを連れ出します」

「そう…。じゃあよろしくね」


細やかな朝食を摂り終え、新八は近藤を引きずりながら真選組屯所へと向かった
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