06/15の日記

20:59
『信頼に勝るものはなし!』第一勝 始まりは違和感から
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※同一複数ヒロイン※
※ジャンルとしては、嫌われ?ギャグです。
(というか、悪女に味方はできないから、嫌われという部類に入るかは不明……←)※





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ドリーム学園。

そこは、中高一貫教育で地元や様々な世界から絶大な人気を誇る学園である。
第一の特徴が、夢のように先輩後輩の仲がとてもいいというところだ。

他の学校ではあり得ないほど、先輩後輩の仲はよく、
体育祭と文化祭、学園祭りでは大きな盛り上がりを見せる。

もちろん、クラス内の団結力も固く、皆が仲がいいそんな学園に………一人の転入生が来た。


「姫紙姫里でーっす♪みんなよろしくv」


明るい茶髪をしたその少女は、そうにっこりと笑いながら自己紹介をした。

それから姫里は、クラスを見回して、更に笑みを深めた。


「(きゃっv男ばかりじゃない!しかもみんな顔いいし!私、超運いい〜!)」


そんな心を、早速担任のリボーン先生に読まれていたなんて姫里は知る由もなく、
リボーンはドン引きしていた。

ポーカーフェイスだからあまり気付かれないが、
長年一緒にいたツナだけは、その僅かな変化に気付いていた。

ツナも同じく読心術が使えたりするのだが……。


「(こいつ男狙いか……。ま、俺には関係ないかな?梨亜には劣るし)」

「席はあそこだ。さっさと座れ」

「はーい♪」


指された席は、白蘭の隣。

姫里は内心でガッツポーズをしたが、白蘭はえーっと不満そうな声を出した。


「僕やだよー。リボーン先生、他に空いてる席あるでしょ?」

「ないから言ってんだ。黙らねぇと頭に穴あけるからな」

「こっわー♪」


ケラケラと笑いながらリボーンをあしらう白蘭の
隣の席に座った姫里は、とにかく笑顔で白蘭に話しかけた。

それがまた嘘臭い笑顔だとは気付かない姫里に、白蘭は無表情になる。


「隣よろしくね!」

「あー、うん」


曖昧に返事をして、白蘭は黒板に視線を移す。

姫里は、照れ屋なのかな、とポジティブに考えて同じく黒板に視線を移した。


「(女は私入れて全員で七人ね……。
それ以外がみんな男なんて超ラッキー♪女のレベルも低いから、私がモテモテになるのは確実ね!)」

「(いやいやいや……あり得ねぇから。つーか、この転入生も災難だな…。下手なことしなけりゃいいが……)
これで朝のHRは終わる。授業真面目にやれよ」


リボーンはそれだけ言うと、ピシャリと扉を閉めて出ていった。

授業に使う道具を取りに行くために職員室までの道を歩きながら、はぁ…とため息をつく。


「ため息なんてついて、どうしたんですか?リボーン」


後ろを振り向けば、そこには2-C担任を受け持つ風がいた。

ちなみにリボーンは2-Aだ。

同じ学年の担任を持つ者同士、仲はよく、職員室でも席が近いためよく話す。

風は相変わらず、にこにこと嫌みのない微笑みを浮かべていた。


「風か…。いや、転入生がちょっとな」

「転入生…?朝の職員会議で言っていた子ですか?」

「あぁ…。ちょっとというか、だいぶ曲者だ」

「……なるほど…。仲良くやっていってくれるでしょうか…」

「性格に問題あるからな…。まぁ、変なことしなけりゃ大丈夫だ。変なことしない限りはな」

「…ですね」


個性豊かなメンバーが集まるドリーム学園。

信頼関係の強いメンバーに、
何か危害を加えようとしなければ普通に過ごせるが………危害を加えようとしたらそれは……。

どうなるか分からない……。


「(一ヶ月持つか持たないかかなもな)」





休み時間。

転入お決まりの質問タイムかと思いきや、それはなく、
皆は普段一緒にいる子たちと集まり、喋っていた。

当然、転入したばかりの姫里は一人になる。


「(こんなに可愛いのに何で誰も来ないの!?あり得ない!)」


こうなったら、自分から話しかけなければならないと思い、
姫里は誰に話しかけようかと周りを見てみた。

すると、なんとクラスのみんなは見事に三つのグループに別れて喋っていた。

どこのグループも、中心にいるのは女みたいで、どこも楽しそうに喋っている。


「(ふーん。大して可愛くないわね)」

「姫里ちゃんだよね?初めまして!私、華舞綺羅って言うの」


顔を上げてみれば、そこには綺羅がいた。

姫里は、とりあえずにっこりと笑っておこうと思い、初めましてと口を開く。


「綺羅ちゃんって言うんだ〜。よろしくね?」

「うん!よろし―――」

「ひーめ!何やってんの?」

「Σベル!びっくりしたぁ……」


綺羅の後ろから現れたベルを見て、姫里はキラリと目を光らせる。

それから、更にぞろぞろとポニーテールの女の子と
エメラルド色の髪をした男の子や銀髪の髪をした男や赤い目をした男がやってくる。

イケメン揃いに、姫里はもう内心でキャーッと叫んでいた。


「(かっこいいじゃない!みんな、私に惚れさせちゃおっかな!)私、姫里って言うの。よろしくね?」


首をかしげて挨拶をする姫里に、綺羅はまたよろしく!と言い、
みんなは言わないの?と言うような目でみんなを見る。

そうすれば、皆が渋々と言った感じで口を開いた。


「ハルはハルと言います!よろしくお願いしますね!」

「しし…。俺ベルフェゴールな。王子で……一応よろしくしといてやるよ」

「ミーは…フランですー」

「スクアーロだぁ…」

「………ザンザス」

「みんなよろしくv(みんな私のものにしちゃおっかな♪本当、最高だわぁ…)」


……休み時間は、一つのグループ、綺羅のグループと接触して終了した。





そして昼休み。

お昼御飯を食べるために、
姫里は今度は違うグループと話してみようと思い、周りをキョロキョロと見ていた。

綺羅のグループは接触したから却下。

残るは、明るく入りやすい雰囲気をしたあのグループか、
全体的に何か掴みずらそうで入りにくい雰囲気をしたあのグループか……。

そうなると答えはもう決まっていた。


「ご飯一緒にしてもいいかな?」


来たのは、明るく入りやすい雰囲気をしたグループ。

やはり、初めは入りやすいところの方がいい。


「いいよ!姫紙さんだったよね?京子ちゃんもツナたちもいい?」

「私は全然いいよ!」

「…俺は構わないけど」

「俺もいいぜ!」

「……いんじゃね?」

「えー。まぁ、梨亜ちゃんが言うならいいよ」

「ありがと〜♪あ、私のことは姫里でいいよv(こっちもみんなイケメン!私のものに決定ね!)」


ちなみに、ツナは読心術が使えるのだ。

だから、姫里の心の声はだだ漏れなわけで……ツナは内心ドン引きだった。


「私、笹川京子って言うの。姫里ちゃん、よろしくね!」

「私は一ノ瀬梨亜だよ!よろしく姫里ちゃん!」

「よろしく〜。みんなの名前はなに?」


梨亜たちの方には適当に挨拶を済まして、ツナたちの方を笑顔で見る。

その変貌ぶりにいち早く気付いたのはツナと白蘭だが、二人はあえて気付かないフリをした。


「俺は沢田綱吉」

「僕は…白蘭」

「……獄寺隼人だ」

「山本武なのな!」

「そっか〜♪(好みが多いわね〜vドリーム学園にして本当よかったわ!)」


………昼休みは、二つ目のグループ、梨亜のグループに接触して終了した。





放課後になり、皆が帰る準備をする時。

姫里は、最後に残ったグループを見ていた。

何か掴みずらそうな雰囲気を持つ
そのグループに接触せねばと思い、姫里はそのグループに近付いた。


「あの〜、よかったら校舎内とか案内してくれないかな?」


帰ろうとしていたところを捕まえて聞くと、そのグループは互いに顔を見合わせた。

無駄にある沈黙が痛いと感じる姫里だったが、そこは頑張って耐える。


「…別にいいけど」

「なら行こ〜!私、姫里って言うの。よろしくね〜」

「あたしは…風霧蓮。まぁよろしく」

「…あ……あの…私、は……クローム髑髏…。よ、よろしく…」

「……僕は六道骸です。こちらが柿本千種で、そちらが城島犬」

「……………雲雀恭弥」

「よろしく♪(こっちもなかなかね!私のものに相応しいわ!)」


ぞろぞろと教室を出て校舎内を歩くが、会話は説明のみ。

皆は、話す気がないのか蓮以外ずっと沈黙を保っている。


「………で、向こうが高校の校舎ね」

「へぇー。出入りって自由なの?」


わざわざ後ろを振り向いて、骸に聞く姫里に、骸は顔を引くつかせる。

だが、そこはさすが紳士とでもいうのか……。
嫌そうな顔は一瞬だけで、骸は人のよい笑みを浮かべた。


「基本、出入りは自由ですよ。まぁ、僕たち中等部が行くことはあまりありませんがね」

「出入りすんのは、生徒会ぐらいびょん」

「生徒会?どんな人たちがいるの?雲雀くん♪」


名指しされ、雲雀は溜めをたくさんとった後にため息をつく。

それを不快と思わない姫里は、ある意味大物だろう。

初対面でこうだったら、普通は嫌な印象を受ける。


「……………個性豊かな三年生たちだよ」

「どんな人たち?」

「………全員3年B組で、よく分からない奴らさ。
本当の名前を知ってるのは、同じクラスのやつだけ……所謂変人の集まりだよ。ね、蓮」

「変人…ねぇ……まぁ変わり者と言えば変わり者かな」

「……でも…優しい人たちだよね…」

「ふーん(接触価値ありねぇ…。どんな人たちなのかしら♪)」


…………そうして、三つ目のグループの接触は終了した。
何事もなくすんだ一日………だが、静かに波紋は広がった。

ポツリ、と小さく……小さく…………。

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=あとがき=

嫌われになりそうでならないギャグを設定して書いてみた初めの話。
悪女、まさかの初っぱなからバレる企み。←

とりあえず、ギャグを目指したくて嫌われ風なの書こうと思って、細かい設定まで考えてたんですが……。

中等部
2-A ツナたち
2-B シモン
2-C ミルフィ

3-B 悲劇...キャラ

高等部
2-C 月の女神キャラ

3-A 初代ズ

みたいな感じに!←
二クラスほど、オリキャラが入ってくるのですが………
ちなみに中等部生徒会メンバーは、悲劇...でおなじみのヒロイン零と人格者たちです!

いやー……、なんか入れてみたかった。←
とりあえず、最後は悪女自主退学でハッピーエンドかななんて考えてます。

自分がすること全部が、逆に逆手にとられて追い詰められてく悪女…。
教師たちは、事情を把握してるのがほとんどで、校長からしばらく泳がせとけと言われるから傍観者。
中等部生徒会も……よほどのことがない限り動かないだろうな…。

悪女が送り込んだ不良は、風紀委員によって咬み殺され、
処分という名の引き渡しを“マッドサイエンティスト”(悲劇...オリキャラ)辺りにしたり……。
“マッドサイエンティスト”とヴェルデは気が合うに違いない…。


高等部はそうだなー。
悪女はうっかり、高等部の女神と言われるルーナ(月の女神オリキャラ)に手を出して、
高等部生徒会初代ズを敵にまわすとか…。

初代ズはツナたちの兄という設定をつけてみるのもいいなー…。
もちろん、初代裏の守護者(月夜...オリキャラ)は梨亜・蓮・綺羅の姉だろう。
……怖い姉が若干二名…。←

ここまで考えてた訳だから、なんとか完結はさせてみたいかなと考えたけど…………悩むな…。
多分、この話は更新が超絶遅くなるだろうなんて思う…。

ま、とりあえず、こんなところまで読んでくださったあなた!
ありがとうございました!!

それでは、長くなりすぎてしまったので、私は失礼します...
ではー...



☆コメント☆
[リフィア] 07-11 01:40 削除
面白そうですね!
私、ここにある小説全部読んで全部の蓮さまの小説のファンなのでルーナさまとかあの悲劇のみんながでてきてすっごくドキドキしました!
最初から分かっている嫌われってあんまりないですもんねー…
まぁ、私が覗いてみてドキドキして楽しかったってだけです!
長文失礼いたしました。

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