07/12の日記

10:07
『現れる夜』第一夜 集められた夜
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※ツナ嫌われ※
※同一複数ヒロインが、ツナの味方です※





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ボンゴレには、ボスを含めた嵐、雨、晴、雷、雲、霧の守護者がいる。
だが、ボンゴレにはあと三人………裏の守護者というものがいる。

ボンゴレボスを裏から支える夜の存在という意味で、
真の顔を見ることができるのは、ボンゴレを継いだボスを含めた守護者たちだけ。
ボンゴレができないことを代わりに代行し、ボンゴレボスを支えるのが裏の守護者だ。

裏の守護者には三つのリングがあり、その三つのリングはある組織が代々受け継いできていた。

裏からボンゴレを支えるファミリーとして、リングを受け継いできたファミリーの名は……。


月風の守護者を代々受け継いできた
ファミリー。
ヴェント・ノッテファミリー

月雪の守護者を代々受け継いできたファミリー。
ネーヴェ・ノッテファミリー

月霰の守護者を代々受け継いできた
ファミリー。
グランニョーラ・ノッテファミリー


各ファミリーのボスが、ボスの証として、裏の守護者としてそのリングを付ける。

裏から支える者として、あまりボンゴレと深く関わりがあるという素振りは避けてきた裏の守護者が………
本日、九代目から招集をかけられた。


「やあ。久しぶりだね。梨亜ちゃん、蓮ちゃん、綺羅ちゃん」


穏やかに挨拶をする九代目に、裏の守護者である三人はぺこりと頭を下げた。


「九代目。あまり名前は言わないでほしいな。私たちは裏の守護者なんだから」


梨亜がそう説明して注意をすると、九代目はそうだったね、と言った。


「それはすまなかった。君たちが珍しくちゃんと顔を見せてくれたものだから嬉しくてね」

「ガナッシュを迎えに寄越してくれたから変装は必要ないかと思ったんだよ」


ため息混じりに言う蓮に、九代目はそれでも嬉しいよ、と言う。

裏の守護者は普段から変装をしており、なかなか本当の姿を見ることはできないのだ。

綺羅はえへへ〜♪と嬉しそうに笑う。


「ところでさ。九代目のおじいちゃんは、何の用で私たち裏の守護者を呼び出したの?」

「あぁ……それについてなんだが………。沢田綱吉くんを知ってるかね?」

「沢田綱吉?将来、ボンゴレ]世になる人でしょ?」

「へぇー。そうなんだ」

「Σ蓮さん!?問題発言!!将来その人の守護者にもなるんだから覚えよ!?」

「それで、次期ボンゴレ十代目がどうしたの?」


梨亜の問いに、九代目の表情が険しくなる。

ボスとしての顔になった九代目に、裏の守護者は九代目の言葉を待つ。


「実は………綱吉くんが苛めにあってるみたいなんじゃ」

「「「いじめ?」」」

「ちょっと待って。沢田綱吉という人物は優しすぎる子だって聞いた。
マフィアには向かない優しい子だって九代目は言っていたでしょう?
なのに何で沢田綱吉が苛めを……?」

「……リボーンから詳しくは聞いておるが…。
今あの子は非常に不安定じゃ……。人を信じることに恐れを抱いている」

「………。それで…?九代目はあたしたちにどうしろと?」

「リボーンが綱吉くんを助けてほしいと……連絡がきた。
ある女生徒に嵌められ、周りが皆敵らしい」


深刻な内容に、裏の守護者は沈黙した。

まさか次期十代目が苛めを受けているだなんて思いもしなかったのだろう。

九代目は希望の光を目に宿しながら、裏の守護者を見る。


「綱吉くんの味方になってはくれないか?あの子にはたくさんの味方が必要じゃ……」

「…………味方じゃなく……沢田綱吉を助けてほしい、九代目はそう言ってるんだよね?」

「……あぁ…。頼まれてはくれんか…?」


目をあわせて、アイコンタクトをとる裏の守護者。

次期十代目ボスが苛められてるなんて、苛めているやつらはどうかしている。

蓮は冷静な表情で、口を開いた。


「九代目。敵には守護者も含まれてるの?」

「………そのようじゃ」


ボスを守護するはずの人間が、ボスを傷つけている。

その事実に、裏の守護者は怒りの感情を感じた。
ボスに手をあげる部下など言語道断。

友人であるなら尚更だ。


「……なら決まりだ。あたしがジャッポーネに行くよ」

「蓮ちゃん……。行ってくれるのかい…?」

「うん。
周りが敵だらけなら、あたしが行った方が沢田綱吉さんとやらも、まだ安全だろうし…」

「私は現場じゃなく情報担当だから。証拠集め中心にやらせてもらうよ」

「私はサポート担当だけど………味方がたくさん必要ならたくさんつれてこれるよ♪」

「ありがとう……。本当に君たちには感謝するよ…」

「……それでさ、九代目。
あたしとしては、ボスを傷つける守護者なんて守護者じゃない、そう思うんだけど」

「……蓮ちゃんの言いたいことは分かってる。リングの回収……じゃな」


静かに言う九代目に、蓮は満足そうに頷く。

好戦的な目付きになった蓮は、あくまで静かに言葉を紡いだ。


「許可…いい?回収したリングは、沢田綱吉さんに任せることにするから」


蓮の言葉に、九代目は目を瞑り、それから決心したように目を開いた。

九代目は重々しく、……………許可をだす。


「いいじゃろう…。
ただし、リング回収後は必ず綱吉くんに託すこと。殺しはもちろん禁止じゃ」

「……………………si」

「「(絶対蓮さん殺し禁止に反応したな…)」」


戦闘狂というあだ名らしきものをつけられるだけあって、蓮は戦い好きだ。

特に殺しなどには興味津々だったりする。

そんな蓮に予めストッパーを付けておくとは、
九代目も性格を把握してきたな…、と思う梨亜であった。


「じゃあ、あたしはジャッポーネに行くかな。要注意人物は、また梨亜に送るよ」

「任せない!私は、敵の揚げ足をとるの大好きだから♪」

「(質悪ッ!!なんて口では言えない…!)」

「蓮ちゃん、気をつけてくれ……」


心配そうに言う九代目に、蓮はフッと笑う。


「あたしは月雪の守護者。夜雪の支配者だよ?……ボスを支え守る裏の守護者だ」



さぁ、夜が動き出したよ。

大空の元には、月雪が行く。

夜の中でも好戦的で最強な月雪が。

大空を堕とした愚か者共は、

月雪にどのようにして、

染められるだろうか。

白?黒?それとも、鮮やかで綺麗な赤かな?

覚悟してなよ。

月雪は本気で怒ると怖いから。

月風だって黙っちゃいない。

情報なんてお手のもの。

月霰だって黙っちゃいない。

サポート=オールマイティーだもの。

さぁ、裏の守護者の始動だ!!


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=あとがき=

裏の守護者が、ツナを助ける話を書きたくて書いてみましたー!
恐らく、月雪の守護者が登場数多くなるかと……。
というかメインに近い?

ぶっ飛んだ行動が多い三神だから、少しは状況や立場に縛られていこうというのが目標。←

三神って何でもありな感じだから、緊迫感がないに等しくなりそうで……。←


とりあえず、ここまで読んでくださってありがとうございました!
それでは!

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