07/23の日記

22:42
復活×妖精
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※このお話は、リボーンとフェアリーテイルの混合のお話です※
※ちなみに、同一複数ヒロインを出しています※
※中途半端なところで止まってしまっておりますが、それでもいいと言う方は、ごゆっくりどうぞ…※




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魔導師ギルド、ボンゴレ。

有能な人材が数多くいるボンゴレは、
雑用クエストから難関クエストまで幅広く受注し成功させている有名なギルドの一つだ。
長い歴史を持つボンゴレは街の皆からも親しまれており、
そこに入りたいと夢見る魔導師は数知れず。

そんなボンゴレには、個性豊かな面々が集まっており、今日もまた賑やかだった。


「死ね」


黒髪に学ランを羽織った少年、
雲雀恭弥はそう言いながらトンファーを振るった。

それをひらりと避けた人物は、クフフ…と独特の笑い声を発する。


「相変わらず君は血気盛んですね。会う度に攻撃なんて、やめていただきたいのですが」


藍色の髪をした少年、六道骸は特に困った風でもない表情でそう言った。

次々繰り出されるトンファーの攻撃を、三叉槍で全て防ぐ。

室内で暴れまわる二人を、椅子に座っている少女はため息をつきながら見ていた。


「またやってら…。よくやるなぁ…」


黒髪にサイドの髪を後ろに揺った少女、風霧蓮はそう呟いた。
毎度のことだからもう呆れるしかない。

だが、その隣に座っている少女はにこにこと笑っていた。


「ナッポーなんて殺っちまえー!」


茶髪気味に肩につくくらいの髪をした少女、華舞綺羅はそう楽しそうに言った。

それに乗るように、近くにいた少年が爽やかな笑顔でハハッと笑う。


「今日はどっちが勝つんだろうな!今までずっと引き分けだったし」


短髪に黒髪をした少年、山本武は楽天的にそう言った。

室内で暴れてるせいで、所々破壊されているのにそれを気にも止めないなんて、
ある意味の大物と言いたいところだが、毎日のようにあることなので言うだけ疲れると言うものだ。

そんな中に、一人の少年の怒鳴り声が響いた。


「お前ら―――――!!!何また暴れてんだ!てめぇらも見てねぇで止めやがれ!!」


煙草を加えた銀髪の少年、獄寺隼人は青筋を浮かべながらそう言った。

何十枚もの書類を片手に、てめぇらホントどうしようもねぇな!!と愚痴る。

それに、広間に入って来た少女が仕方ないじゃんと相槌を打つ。


「仲悪いのは直らないんだしさ。というか、ツナからみんなに話があるって♪」


二つ結びに黒髪の少女、一ノ瀬梨亜はそう幸せそうに言った。

ツナ絡みのこと全てにはこんなに♪がつきまくるのが梨亜なため、
誰もがあまりなぜ幸せそうなのかとか疑問には思わない。
………思わない、が…魔導師ギルドボンゴレの総長十代目ツナから話……
それを聞いた数人は、思わず居心地の悪そうな顔をした。

雲雀と骸も、戦闘を止めて罰の悪そうな顔をしている。


「あ、よかった。みんな集まってたんだね」


にこやかにそう言いながら現れたのは、ボンゴレ十代目マスター。

沢田綱吉だった。

ツナはにこにこ笑いながら、獄寺から書類を受け取ってそれを目を通す。


「これさー、何の書類か分かる?評議会からのなんだけど」


ギクリ…、そう固まったのがいたのを数人見たツナは、にーっこりと笑みを深めた。

腕に抱きついている梨亜は、特に表情は変わらないが、
それ以外は苦笑いをしたり冷や汗を流したりと様々な反応だ。


「まずは、雲雀さん。凶悪モンスターの討伐六件もこの間はご苦労様でした。
………でも、その際に建築物を破壊したのはいただけないなぁ?
幸い怪我人や死人は出なかったけど、請求が来たんですよ?
だから、報酬からその分引いときますね」

「………」

「それから骸。密輸組織にスパイに行って潰してきたのはよしとしよう。
でも、山火事を起こしたってなに?俺あれ程言ったよね?有幻覚は使う場所考えろって。
山火事起こしたせいで、近くにあったその山は半焼。骸も報酬から引くからな」

「……はい」

「それと蓮。盗賊組織の壊滅はご苦労様。
屋敷ごと綺麗さっぱりなくなったみたいだけど、まぁそれは盗賊共の屋敷だからよしとして………
問題はこっち。何で一緒に港まで半分消しちゃうかな。
また復活させて元通りにしたからよかったものの、間違って消滅なんてやめてね」

「……うなー」

「次、綺羅。ナンパしてきた男魔導師二人をボロボロにして放置。
後日、仕返しにやってきたのを返り討ちにして、病院送り……。分かるけど………綺羅はほどほどにっていう意味が分からないの?
入院費と慰謝料の請求来てるから、しばらく報酬の三分の二没収だから」

「Σそんなぁ!」

「次……梨亜。評議会のデータベースに侵入…。
情報が得意だからってこれはないよ。よりもよって評議会のデータベースに侵入するなんて…。
いじくり回してウイルスをやってない分まだいい方だって言い返してやったけど、もうやめてね」

「チッ。バレたか…」

「山本…は、迷子の子案内したりご老人の荷物運んでくれたりしてご苦労様。
その人たちからお礼が届いてるよ。もう部屋に運んであるから」

「そっか!分かったのな♪」


全て言い終えたツナは、はぁ…と盛大なため息をついた。

書類をまた獄寺に渡して、ツナは頭をがしがしとかく。


「山本以外いいことあんまないじゃん…。
俺が総長になってから、ずーっと評議会から説教絶えないし……」

「ツナー。了平とランボとクロームには何もないの?本人今いないけどさ」


綺羅は、怒られ仲間を増やそうとしているのか、ツナにそう聞いた。

だがツナは、えー?と声を出して書類一枚を獄寺から受け取って、それを読んだ。


「お兄さんは、凶悪モンスターを退治するも、破壊した物は一切なし。
ランボもバズーカとか手榴弾投げる以外では大人しいもんだから特に問題なし。
クロームも真面目だから、被害届とか請求の類いは一切なし」

「納得いかん…!!」

「普通ここまで問題起こす方が珍しいんだよ!!あーもー……今日はお客さんも来るっていうのに…」

「客……?誰が来るの?」


不思議そうに聞く蓮に、ツナは窓の外を見た。

澄みきった青い大空を見ながら、ツナは口を開く。


「魔導師ギルドの……妖精の尻尾」







「えぇ―――――!!じゃ、じゃあ私たちが今日行くのって……」


金髪で目を驚きで見開かせている少女、ルーシィは紅の髪をして鎧を着た少女、エルザを見た。

鎧を着てると言えど、それは上半身だけで、下はスカートだ。
エルザは、こくりと頷いてシニカルに笑う。


「あぁ、ボンゴレだ。マスターの古くからの友人の孫が、マスターになったから、
その祝いを届けてほしいと言ってきたんだ」

「なんでも、噂じゃあボンゴレの新しいマスターは俺たちと同じ年くらいらしいぜ?」


黒髪の少年、グレイは面白ぇと言うように口角を上げながら言った。
なぜか、上半身裸でいるグレイに、グレイ服…、とルーシィは呆れたように言った。

魔法の修行かなにかで、すっかり脱ぎ癖がついてしまったグレイは、
何かと服を道端などで忘れてきてしまうのだ。


「うお!?いつの間に!!」

「もう!今からあのボンゴレに行くってのに、何やってんのよ!」


ルーシィがそう言う横で、
マフラーを巻いた桜色の淡い髪をした少年、ナツはニッと楽しそうに笑った。

ボンゴレかぁ、とナツは呟く。


「どんな奴がいるんだろうな!」

「噂はたくさん聞くしね。おいしい魚ないかな」


そうナツに相槌を打ったのは、青い猫のハッピー。

とてとてと歩きながら魚を思い浮かべるハッピーに、ルーシィはまた呆れた。


「あのねぇ……私たちは遊びに来たんじゃないのよ?」

「そういうルーシィが、一番遊びたそうだぞ」

「え!?や、やあねー!そんなことないわよー!」


あははは…!と誤魔化すように笑うルーシィは週間ソーサラーをさっと隠した。

それを後ろからグレイが覗く。


「んー?特別号ボンゴレ特集…?」

「Σきゃー!!ちょっと!勝手に見ないでよ!」


ソーサラーをとってパラパラと捲っていくグレイに、ルーシィは返して!と手を伸ばすが、
エルザが更にソーサラーを取ったことにより失敗に終わる。

エルザは、ほう…と感嘆の声を漏らした。


「どいつも噂によく聞くやつらだな。ナミモリにはこんな店もあるのか……」

「エルザー!お願いだから返してそれー!謎のボンゴレが載ったそれは大切に保存するんだから!」

「あぁ、すまないな。あ、もうすぐボンゴレにつくぞ。マスターの友人のギルドなんだ。
くれぐれも粗相のないようにな。分かったか?ナツ、グレイ」


パッと二人を見ながら言うエルザに、ナツとグレイは肩を組みながらぎこちなく返事をした。

エルザは怒らせると怖いというのが、
嫌というほど分かっている二人はたとえ仲が悪くとも、こういう時だけは仲良しになる。


「「あ、あ゛い」」

「(大丈夫なのかしら……)」

「さて、ついたぞ。魔導師ギルドボンゴレに」


目の前にそびえたっているのは、お城。
あまりの大きさに、ルーシィはえぇ!!?と絶叫した。

門を潜って広い庭園を歩いていく四人と一匹は、まじまじと周りを見回す。


「でっけー!!俺たちのギルドの倍以上はあるぞ!」

「ボンゴレってホントにギルドなのかよ!?」

「いったいどんな人たちがこのお城にいるのかしら?!ていうか、何でお城……?」

「なんでも、ボンゴレが作られた当初からこんな感じだったらしいぞ。
歴史あるボンゴレなんだ。これくらいあっても不思議はない」


ツカツカと先頭をきって歩くエルザは、扉を勢いよく開け放った。

凝った内装をした中に一歩入り、エルザは声を張り上げる。


「魔導師ギルド妖精の尻尾の者だ!!マスターからの届け物を届けに来た!!」

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=あとがき=

いやー……、最近フェアリーテイルにハマっていて、書きたくなって書いてみました。
………ナツたちと対面までいかなんだが…。

私的に、ナツとツナ、エルザと雲雀、ロキと骸でなんか話したら面白いんじゃないかと思いました。
死ぬ気の炎をナツは食うのかとか……最強同士エルザと雲雀は戦闘になるんじゃないかとか、
ロキと骸(紳士キャラ)で女性の扱いについてとか!←
タラシと紳士の言い合いって面白そうだなーと思って……。
原作通りの骸なら、きっと皮肉たっぷりに言うに違いない!←


とりあえず、ここまで読んでくださりありがとうございました!

それではまたの日にー!

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