10/13の日記

17:12
『天候たちの逃亡劇!!』第一逃 面倒事?大嫌いだね!
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※設定ジャンルは一応嫌われ※
※ボンゴレ守護者みんなが嵌められてます。ちなみにツナは黒※
※敵は、今のところリボーンやボンゴレかなと思ってます※
※舞台は並高で、骸も通ってます※


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「ぶっちゃけさー、俺疲れちゃった」

「「「は?」」」


並高で一番快適であろう場所、応接室に了平とランボを除く守護者たちは大集合していた。

珍しいことに群れることを雲雀が許しているのは、
それはまぁここにいる皆が互いに苦労な目にあっているから。
要は、ここにいる守護者たちは愚痴を言い合っていたのだ。

そんな中で次期ボンゴレ十代目ボス沢田綱吉は、盛大なため息をつきながら冒頭にある言葉を言った。
守護者たちは目が点になり、ツナはだってさー、とそれを気にも止めずに話を続ける。


「考えてもみてよ。
前まではあんなにキャーキャーワーワー俺を崇めてた連中が、急に態度を変えて世間一般でいうイジメをしてくるんだよ?
それを優しく受け流してやってるのに、それが分からないバカ共は調子に乗って付け上がるしさ。
正直言って面倒になってきた」

「じゅ、十代目……。
そのお気持ちは痛いほど分かりますが……面倒ということは、もう手加減ができないということっスか…?」

「この状態が続いたらそうなるかもね。
現にほら。学校だっていうのに俺ったら本性出ちゃってるし!」

「元からでしょう。最近人がいなくなれば本性出しまくりの出まくりじゃないですか」

「だって、精神が限界なんだもん☆どうしよう俺。末期かな」

「いい(精神)病院僕が紹介してあげようか?」

「()内聞こえてるからね雲雀さん」

「よっし!ツナ、俺が牛乳瓶奢ってやるよ!」

「ごめん、脈絡全くないから意味分かんないよ山本」


はは!と明るく笑う山本に、確かに…、と頷く守護者一同。

それに呆れたように、骸が大きくため息をついた。


「確かに……いい加減我慢の限界なのは分かります。
僕も限界ですからね。限界通り越してもはや冷静ささえ最近欠いている状態です」

「あぁ……、この前君のクラスの人間が気絶していたのはそのせいか……」

「何やってんだ骸……」

「仕方ないでしょう?ありきたりでつまらない悪戯をこの僕にするからですよ」


にーっこり、と微笑む骸に、若干青ざめる獄寺。

相手は術士。
何か幻覚でも見せたのだろうかと考えるが、骸のことだ。
見事な百倍返しでもしたのだろう。


「あ、じゃあさ骸。一つ頼んでいいか?」

「山本武が僕に何を頼むと?」

「俺さー、最近野球部の連中にイラついてんだよなー。
何かしようにも、暴力はダメだろ?だから幻術ならいいよな!って思って★」

「ちょ、黒くないですか!?
最近ちらっと見るようになったなとは思いましたが、自分の部活仲間に幻術してくれとか…!」

「部活仲間というか、ただ部活が同じなだけだしなー。もう楽しいとか思えねーし」

「え、なに?山本何かされたの?またあの雌豚?」

「んー、まぁそうだな」


ツナの言う雌豚の本名は、アーリ・テヌール。

詳しく細かいことは後々説明するとして、
簡単に説明すると、守護者たち全員がものの見事にアーリ・テヌールに嵌められたのだ。
アーリは、可哀想な悲劇のヒロインを気取り、守護者たちは悪役に仕立て上げられた。

初めは些細なことだったのだ。

ツナにボンゴレを譲ってほしいと申し立て、断られた腹いせにツナをまず陥れる。
それからはもう早かった。

守護者をものにしようとアタックしたアーリだったが、見事玉砕。
怒り狂ったアーリは守護者までもを嵌めたのだ。


「あいつの言葉を鵜呑みにして俺たちに制裁をしようとしてくる奴らさ……最近増えてない?
なんかもう学年、教師問わずだよね」

「?、僕は特に被害ないけど」

「「「(そりゃあ風紀委員長だもんなぁ……)」」」


むしろ風紀委員長に何かやろうものなら、風紀委員が束になって制裁をしに来るだろう。

というか風紀委員長直々に咬み殺されるのは目に見えているのに、死の冒険をしようというやつがいるはずがない。


「まぁ、応接室前に風紀委員を見張りにつけないと、部屋の中を荒らされるようにはなったけどね」

「荒らされたんですか?」

「一回ね。防犯カメラに映ってたから病院送りにしてやったよ。
あと、家の方にも連絡を入れた。今度したら退学させるし職なくすよってね」

「「「(容赦ねー……)」」」


ニヤリと笑う雲雀を見て、思わず同情してしまったツナたち。

病院送りということは何本かの骨は見事に折れているのだろう。
そういえばクラスメートで入院したやつがいたような、と思い出しかけたが、思考をそこで停止させておく。


「(俺が心配することはないしね)」

「ところで十代目。これからどうしますか?
状況は悪くなるばかりですし、証拠を掴もうにもなかなか尻尾を掴めません……」

「僕も証拠を手に入れようと動いているのですが、
ボンゴレの血を一応受け継いでいるだけあってなかなか本性を出しませんね」

「僕の情報網にもなかなか引っ掛からない。バカだと思っていたのになかなかやるみたいだね」


三人の言葉に、そっかー、と返すツナ。

リボーンまでもがアーリの味方をしていて、つい先日ボンゴレに今回のことを全部報告したと伝えられた。
ということは、今日か明日には返事が来るはず。

リボーンの言葉を鵜呑みにしたならば、
運がよくて次期十代目の後継者から外されるか、運が悪くて殺されるか。
ボンゴレの血統だから、殺されることはまずないだろうが、一応覚悟はしておこうと考える。


「じゃあ、俺が十代目から外されたらみんなどうする?」

「俺の十代目は十代目貴方ただ一人!俺は嵐の守護者を降ります!!」

「俺もなのな!だって、もしかしたらあのテヌールが十代目になるかもしれねーだろ?
そんなやつの守護者はパスしてーしな」

「僕も同意見だよ。そもそも僕はボンゴレとやらに所属しているつもりは全くない。
このリングも僕に利益があったから持っていただけだしね」

「僕も降りさせてもらいますよ。そもそも僕は、沢田綱吉の霧の守護者になる代わりに犬と千種の保護を要求した。
綱吉がボンゴレ十代目から外されるならば、交渉は既に決裂したも同然です」

「わー、みんな嬉しいこと言ってくれるねー。でも骸はいいの?
もしかしたらボンゴレは犬と千種を人質にするかもしれないんだよ?」

「その時はその時です。
綱吉、僕は今まで君に協力してやってたんですから、恩返しくらいしたらどうです?」

「強引だなおい!」

「それくらいいいでしょう?生徒会長命令です」


クフフン、と得意そうに笑う骸にブチッと青筋をたてるツナ。

でもまぁせっかくの仲間からの頼みを断るわけにはいかない。
ツナは仕方ないというように頷いた。


「まぁ俺が悪い部分もあるだろうからいいけどさ。俺近い内に旅に出ようと思ってるんだよね」

「「「………はあ?!!」」」


さらりと普通に言われた言葉に絶叫する守護者たちを見て、ツナは、いい反応だね、と嬉しそうに笑った。

そりゃあ突然、旅に出ようと思うなんて言われたら驚くのが普通だ。
ツナはニコニコと笑みを絶やさないまま口を開いた。


「なんかもう面倒だし疲れたし精神的にやだし、もう顔もあわせたくないって思った結果が旅だよ。お分かり?」

「意味分かりませんよ!!つまりはあれですか?もう相手にするのも疲れたし、逃げようということですか?」

「うん当たり」

「君バカじゃない?逃げようだなんてたかだか高校生の小遣いでしようとするとか無謀だよ」

「そうっスよ十代目…!ボンゴレの情報網を掻い潜って逃げるなんて芸当は……難しいっスよ…」

「俺がなんの計画もなしに逃亡の旅をしようなんて言い出すと思う?大丈夫。問題はないよ」

「へぇー。じゃあ、その計画ってのはなんだ?なんなら俺もツナと旅に行きてぇのな♪」

「Σなっ!?テメェ、俺が言おうとしてたセリフとってんじゃねー!」

「え、みんなも行きたいの?逃亡生活って楽じゃないよ」


逃亡するのだから、神経を常に張り積めさせて、敵がいないか気を付けていかなければならない。

ボンゴレなんて尚更で、情報網は半端ないだろう。
情報も混乱させる必要があるし、バッタリ会ってしまった場合には乱闘が起きるかもしれない。
ここにいるよりも危険が増えるだろうし、逃亡するということはボンゴレを抜けるも同然。

それなりの対処が施される場合もある。
だが、そんなこと気にもしないのか一番に骸が口を開いた。


「僕は既に逃亡生活は経験済みですからご安心を。
僕だってここにいるのは嫌なんですから、その旅とやらに加えてください」

「俺もどこまでもついていきます十代目!!」

「俺も行くぜ!ダチと離れるなんて嫌だしな♪」

「僕も行くよ。並盛を離れるのは名残しいけれど、ここにいたら赤ん坊とあの女が鬱陶しいからね」


全員ついてくる発言が意外だったのか、ツナは目を丸くさせた。

それから、そう…、と呟く。


「骸。ついてくるのはいいけど、クロームたちはどうするの?」

「クロームたちには、テヌールの動向でも探ってもらうことにします」

「でも、ここに残していったら……」

「彼らも自分の身ぐらい自分で守れるでしょう。
それに、貴方なら危険になる前になんとかしてくれるでしょう?」

「……はぁ、勝手なやつだなぁ…。分かったよ。なんとかすればいいんだろ?」

「ありがとうございます。それで、肝心の費用と旅先は何なんです?」


逃亡には欠かせないのがそう、お金だ。

この人数なら多大な費用が必要となるだろう。
これから先ずっと戻って来る気などないのだから余計にだ。

だが、ツナは心配ないというように笑顔で言い放った。


「出発資金は母さんがくれるからよしとして、それからは自分たちで稼ぐから問題はないよ」

「待ってください十代目!い、今……お母様と仰いましたか…?」

「うん。母さんに話したらノリノリで了解してくれてさ。
一番必要になるのはお金だろうから少ないけど持ってけって」

「……ちなみに額はどのくらいです?」

「確かー………一億?」

「すっげー!ツナの母さん太っ腹だな!」

「父さんが門外顧問してるしね。居候あんなにいるのに金に困らないんだから納得だよ。
ただ、普通の銀行だと足取りとかバレる可能性があるから気持ちだけ受け取っとくって言ったら、次の日スイス銀行に俺の口座作ってくれたんだよね」

「……綱吉の母親ってパワフルなんだね。僕、ただの草食動物って勘違いしてた」

「俺もびっくりでしたからねー。
ま、そんなとこかな。旅先はまだ決めてないよ。まぁイタリアかなって思ってるけど」

「わざわざ敵の本拠地に行くの?」

「本拠地は本拠地でも味方に会いに行こうかなーって思って。頼みたいことあるし」

「味方…?とはいったい……」

「うん。とーっても頼りになる味方♪ま、楽しみにしててよ」


にんまりと悪いことを企む子供のように笑うツナに、守護者たちは疑問符を浮かべる。
まぁツナが言うのだから心配はない、と完結した守護者たちはそれからノリノリで旅支度をしたのだった。

逃亡するのが待ち遠しい、そう言わんばかりに……。

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=あとがき=

これを書いたのはそう……単に守護者全員嫌われを書きたかったから!←
主演予定キャラが多数いますので、ちょいとまとめさせていただきます!

・リボーンキャラはまぁ当然の如く出します。
・月夜...複数ヒロイン。
梨亜、蓮、綺羅を裏の守護者として出す予定。(情報の錯乱やツナへの情報伝達係みたいな)
(十代目ボス候補だったツナは、裏の守護者とは既に知り合っている)
・月の女神ヒロイン、ルーナ。
(隠れ家の提供。
獄寺幼少時代、家出する度にルーナのいる森に隠れていたため二人は知り合い)
・悲劇...ヒロイン、夜月零。
(並高生。リボーンに骸のことで問い詰められてるクロームを助ける)

とまぁこんなとこでしょうか?
どの作品を見てなくとも大丈夫!
脇役キャラくらいで書くので問題はない!ハズ…。←
メインはツナたち守護者なんで♪
このお話でヒロインを出すかは……分かりません…。
恐らく出ないかと思いますが…。
なんせ脇役キャラが多いノデ……。

とりあえず、ここまで読んでくださりありがとうございました!
んでは!



☆コメント☆
[刹那] 10-13 21:03 削除
ぜひとも読んでみたいです!!

[亜里沙] 10-13 23:56 削除
読んでみたいので連載して下さい。

[輝] 12-18 22:42 削除
これ、面白いですね。
次の話ができるの楽しみです。

[雲] 12-27 10:30 削除
とっても美味しい展開でした!
続きが気になります!
応援してます!頑張って下さい!
(p^-^)p q(^-^q)

[月叶] 07-24 14:51 削除
とてもおもしろいと思います!
続きが気になります(≧∇≦)

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