捧げ物

□これぞ、相思相愛!
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名無しさん「ハァ・・・」
小さくため息をもらすこの女性





名無しさん「あー・・・・・疲れた」

「お疲れ」


名無しさん「・・・・・」


「?どうした?」





他に誰も居ないはずなのに、声が聞こえバッっと振り向くと、そこには長い髪に、ゾッとするような色気をただよわす男がいた。








名無しさん「・・・何で・・・・何処から・・・?」




「あ?あっちから入った」




窓の方を指指すその男











名無しさん「・・・リクオ、あんたねぇ・・・・毎回毎回窓から入るのやめて」







リクオと呼ばれた男は、二ッっと笑い「いいだろ、別に」と言いながら名無しさんの隣に腰をおろした。










名無しさん「今日はどうしたの?」

リクオ「ん?」


名無しさん「何かあった?」







何かあったのかと聞かれたリクオは一瞬考えたがすぐに答えた。







リクオ「いや・・・・特に何もねぇよ」



名無しさん「ふーん・・・・」





名無しさんは本を読み出した





リクオ「・・・・・」







本を読み出した名無しさんをじぃーっと見つめるリクオ


その視線に気づいた名無しさんは、顔を上げた









名無しさん「・・・・・何・・・・・?」



リクオ「本読むな」



名無しさん「え・・・・。やだ」



リクオ「何でだよ」






ムッっとした顔で言うリクオ





名無しさん「今いいとこなんだって」


リクオ「んなの後にしろよ・・・」






それでも読むのをやめない名無しさんにシビレを切らしたリクオ






リクオ「おいっ!」


名無しさん「うぉっ!?」




おもいっきり腕を引っ張られ、リクオの胸に顔をぶつけた。






名無しさん「いったぁ〜!!」


少し鼻が赤くなっていた





名無しさん「何すんだ馬鹿!!」


リクオ「おめーが本読んでオレを無視するからだ」



なんとも子供みたいな理由を言うリクオに呆れたような声をあげた。




名無しさん「ハァ〜!?」




リクオ「なんだよ・・・・。文句あんのか?」


名無しさん「あるに決まってるでしょ!!鼻うったし!」


リクオ「・・・・・そりゃー・・・・悪かった・・・・」


鼻をうったことに謝ってきたリクオ






名無しさん「・・・。まぁ、私も悪かったけど・・・・」


少し口ごもって言う名無しさん



リクオ「じゃあ、お互い様だ」


名無しさん「はい、はい」




そういってギュッっと抱きしめる力を少し強くしたリクオ





リクオ「なぁ・・・・」


名無しさん「はいはい」


リクオ「なぁ・・・・」


名無しさん「何?」


リクオ「なぁ・・・」


名無しさん「だぁー!!何?何がしたいの?」


リクオ「好きだ」


名無しさん「・・・・・」




三回ぐらい同じことを言われ、少し怒った名無しさん。

何がしたいのかと問うと、まったく違う答えが返ってきた。




リクオ「聞いてんのか?」

名無しさん「き、聞いてるっ!!///」



顔を真っ赤にしながら答える名無しさん




リクオ「顔真っ赤」(笑)


名無しさん「う〜///見んな!!」


リクオに顔を見られないようにうずめた





リクオ「〈可愛い奴)なぁ」


名無しさん「何よ・・・」

リクオ「おめーはどうなんだよ?」





自分の頭に上で余裕な笑みを浮かべながら聞いてきた




名無しさん「(こいつ・・・・分かってるくせに・・・!!)」




リクオ「なぁ」


名無しさん「・・・・・き・・・・・」


リクオ「ん?」

名無しさん「だから、好き!!」


リクオ「知ってる」


そういって、にっこり笑うリクオ


名無しさん「知ってるんだったら聞かないでよ・・・」

リクオ「いいだろ」



名無しさん「・・・・バカ・・・・」


やっぱりまだ顔は紅く染まっていた




リクオ「相思相愛ってやつだろ?なぁ」



優しく笑うリクオが小さくはいた。


こんな幸せがずっと続きますようにと願う二人・・・・・・















































あなたは、本当に相思相愛という言葉を信じますか?














これぞ、相思相愛!


((愛してる))

(これからずっと・・・・)

((キミ/あなただけを・・・・・))








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