番外編

□エイプリルフール
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リクオの元に向かう途中の美月はと言うと




「何てウソをつこうかな〜引っ越しするって事にしよ!」




フフフッと笑って庭へと進んだ





「リクオ!!」


「美月!!終わったの?」

「うん!終わったよ」




雪女や青田坊、黒田坊に首無も一緒だった




「じゃあ早くあそぼうよ!」

ニコニコと無邪気な笑顔を向けるリクオ





「リクオ…………私ね…………引っ越しするの」


「え?」

「遠いとこにいくんだよ」




いきなり引っ越す、遠いとこに行くと言われ、何がなんだか分からずにいたリクオ


雪女達もえ!?と驚いていた




「じゃあ、もう遊べないの?」


不安そうに聞いてくるリクオ




「………………うん……………………」



リクオの問に少しの間をあけ、答えた美月





「じゃ、じゃあ…………あえないの?」





少しずつリクオの目に涙が溜まっていく





「会えないと思う………………」


美月の会えないという言葉を聞いてとうとう泣き出してしまった




「うわあぁあ!!」



「リ、リクオ様!?」


「あぁ!!若!!泣かないで下さい!!」



リクオが泣き出してしまったため、慌てて慰める雪女達




「お嬢!!本当に引っ越しされるのですか!?」


「……うん……」


黒田坊がもう一度確認した
だが、美月は本当だと言ったのだ





するとリクオは泣きながら美月に抱きついた





「ふぇっ…………いやだぁ〜…………美月にあえないの………………やだよぉ…………」



ギューと美月に抱きつきながら話すリクオ

その姿に雪女達は可愛い一面が見れたと心の中で思ったのだ






「(あ〜もう!可愛いなリクオ)」


「ひっこし……やだよぉ…………ヒック…………」




まだ目尻に溜まった涙をポロポロと流すリクオ


それを見て流石に可哀想になってきた美月





「リクオ…………引っ越ししないよ」



その言葉に皆はえ!?と声をあげた




「その〜あれだよ」



ちょっと言いづらそうに口篭る美月






「皆は今日が何の日か知ってる?」



「え?今日は確か〜…………4月1た…………ち…………って…………まさか!!」




「雪女の気づいた通りだよ」



苦笑いの美月



「どういうこと………………?」



まだ理解が出来ていないリクオが美月に問いかけた




「あのね、今日は4月1日でエイプリルフールっていう日なの」



「うん?」


「その日はウソをついても良い日ってことなんだ」


それを聞いたリクオはさっきのことは全部嘘だったと気づいた




「美月のバカァー!!本当に遠いとこに行くって思ったじゃんか!!」


「ご、ごめんね?」

「次ウソ言ったらゆるさないから!!」


そして仲直りをした後、いつものように仲良く遊んでいたのだった





























「美月!!ずっと一緒にいてね!!」


「うん!!」



そんな会話を聞いていた者は






「(四代目を早く見られるかも!!)」



と、思っていました
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