捧げ物
□この出逢いは偶然か、それとも必然か
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あれからほんの数分歩いていて、角を曲がった瞬間、向こうから人が近づいてくるのに気づかず、そのまま曲がってしまった名無しさん
ドンッ
「いった・・・・」
『いたたた・・・・』
案の定ぶつかってしまった。
『大丈夫ですか?すみません。主の不注意で・・・・』
そういって、謝る青龍
『い・・・・いえ・・・・私も不注意だったので・・・・本当にすみません』
そういって顔を上げる少女
「え・・・・・」
『え・・・・?』
ようやく名無しさんも顔を上げた
だが、ぶつかった少女から不思議なモノを感じ、思わずジッと顔を見てしまった。
『あ・・・・あの〜・・・・・?』
なんとも気まずそうに声をかける##NAME2##
「あ、ごめんなさい。」
『いえ、私の顔に何かついてますか?』
「あ・・・・いや・・・・・そうじゃなくて・・・・・不思議な感じがしたんで・・・・・つい・・・・・」
『不思議な感じが・・・・・ってことは・・・もしかして陰陽師か何かですか・・・・?』
ギクッ
図星をつかれ、肩が上がった名無しさん
『よく分かりましたね。』
にっこりと笑いながら答えた青龍
それにびっくりして青龍の顔を見上げた
『あの・・・・良かったら少し・・・・お話しませんか・・・・・?』
少し控えめに誘ってきた##NAME2##に青龍は『構いませんよ』と答えていた。
『ありがとうございます。それでは、ここはあれなので、喫茶店でお茶を飲みながらでもいいですか?』
『もちろん』
「ちょ、私の許可を取りなさいよ!」
『良いですか?』
怒られた子供みたいな顔をして名無しさんに聞いてきた青龍
「・・・・・・良いよ・・・・・・」
完全に諦めモードになった名無しさんはほぼやけくそだった。
そして3人は近くの喫茶店に入っていった