捧げ物
□この出逢いは偶然か、それとも必然か
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『主、まだですか?』
「あ〜・・・・ちょっと待って!ん〜・・・どのジャガイモがいいかな〜」
『・・・・・主・・・・・』
ハァ・・・・・。と小さくため息をする青年の名は”青龍”
そして、主と呼ばれるこの少女の名は”桐生名無しさん”
「よし、こっちでいいや!じゃ、行こっか」
『はい』
やっと決め終わった名無しさんはレジへと向かい、会計を済ませた。
「ん〜・・・・・買いすぎたかな?」
どっさりと両手に袋を持つ名無しさん
『そうですね。買いすぎですね』
きっぱりと言い切った青龍に苦笑いをする名無しさん
そして、名無しさんが持っている袋をスッっと奪い取った。
「あ・・・」
『持ちますよ』
「ありがとう」
そう言って、優しく主である名無しさんを気遣う青龍だった。