番外編

□エイプリルフール
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今日は4月1日
そう、今日はエイプリルフール!
ウソをついても良い日なのだ







それはリクオがまだ5歳の時だった

「美月!!あそぼ!」



クリクリとした目に茶色の髪
なんとも可愛らしい男の子





美月と呼ばれた女の子
髪の毛を二つに結っていてこれまた可愛らしい顔をしている




「リクオ!!」




リクオと呼ばれた男の子は遊び盛りの5歳



「美月!!ボクの家の庭であそぼ!」

「うん、いいけど宿題終わってからでもいい?」


「えー……」





ムッと拗ねたように頬を膨らませるリクオ




「すぐに終らせるから!ね?」

「ムゥー……分かった……」




美月はリクオより4つ年上で9歳、小学校三年生である





「じゃあ、ボクお家でまってるね!!」


「うん、後でね」







リクオは自分の家へと帰り、美月は宿題をはじめた


「(早く終わらせよう。じゃないとリクオが怒るからな〜……)」


などと思いながら次々と問題を解いていった






それから数分後、宿題を終わらせた美月はリクオの家に行く準備をし、自分の家を出た





「美月じゃねーか」

声をかけたのはリクオの祖父であり妖怪の総大将でもあるぬらりひょんだった






「あ、おじいちゃん!!」

「リクオなら庭におったぞ」





リクオの居場所を教えてくれたぬらりひょん





「そっか、おじいちゃんありがとう」



美月はお礼を言い、リクオのいる庭に行こうとしたがぬらりひょんに呼び止められた





「美月!今日は何の日か分かるか?」


「今日?」

「そう、今日じゃ」




今日が何の日か聞かれ、考え込んだ




「ん〜…………分かんない」



「今日はエイプリルフールと言って、ウソをついても良い日なんじゃ」





「そうなんだ!リクオに試してみよ!!」


ニコニコと笑いながらリクオの所に走って行った




「ど〜なるかのぉ」

ぬらりひょんは呑気に美月を見送ったのだ
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