太陽と月の恋物語
□第六話
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『え、ちょっ…え?お、女?』
「はい」
『そっか、女の子だったんだ…ってええええ!?』
なんとびっくり、純粋っ子ちゃんは女の子という事が発覚しました。
「お前も分んなかったのかよ…」
『えぇっ!?左之さん達は分かってたの!?』
「何となくだけどな。
分かってなかったのはお前と平助と新八と近藤さんだけだ」
平助と新八っつぁんを見るとあたしと同じようにショックを受けていた。
ちょっ…待て、待て待て待て!!
『う、嘘だ!近藤さんは兎も角そこの馬鹿二人と同じだなんて!!』
「んだとぉ!?てめっ、もっかい言ってみろ!!」
「残念ながらお前も馬鹿の仲間入りだ!」
『いやだあああぁあ!誰か嘘だと言ってー!!』
「うるせーぞ杏!黙ってろ!!」
『ぎゃんっ!』
怒鳴り声と共に土方さんの鉄拳が容赦なく飛んできた。
あ、やばい泣きそう。
なんてあたしが馬鹿な事をしている間に話は進んでいたらしい。
純粋っ子ちゃんのお話タイムが始まっていた。
「…私は雪村千鶴と言います」
順序を立てて話していく千鶴ちゃん。
何でも、江戸からお父さんを探して来たんだとか。
「父様は、雪村鋼道という蘭法医で――」
『んん?千鶴ちゃん、今、雪村鋼道って言った?』
「え、あの…はい」
『あ、そうなんだ……えええぇええ!?』
何とびっくり、千鶴ちゃんは我らが新選組の探し人、鋼道さんの娘さんという事が発覚した!
2010.09.15