きゅうじょにっき。
□第3話
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「おっはーミズゴロウ」
「おはよう。…あ!ポスト見たの?」
関心関心といい近寄るミズゴロウ。
「ごめん雰囲気作りで…」
「な・か・み・は」
「サーセン」
改めて中身を確認する。
しかしポストの中身は絶対零度だった。
「うーん、始めたばかりだし直接ポストに届くのはほとんどないか…。」
そりゃ、見習いに任せるより、頼もしいベテランに頼んだ方が何かとお得だよね。
「よし、ポケモン広場に行こう!」
◆◇◆◇◆◇◆
「ちょ、すみれ?ボクの話聞かなくて平気なの?」
「あたぼーよ!」
伊達にプラチナランクやってないぜ。現実は0ポイントのノーマルランクだが。
とりあえず私のルートは、
ガルーラの倉庫へ行き必要なモノ以外を全部預ける
↓
カクレオンの店をのぞく
↓
ペルシアン銀行に全額預ける
「ちょ、全額預けるの?」
「だって、もしダンジョンで二人とも瀕死状態になったらバッチの力が働いてここに戻されるけど。ポケ(金)は全部なくなっちゃうんだよ?」
だったら全額預けた方が安心だよ。とミズゴロウを丸めこんだ。
「なんか、今日のすみれベテランな感じ。お店の人も吃驚してたよ」
「褒めても何も出ないぞ☆…さて、ペリッパー連絡所へ行こう!」
「あ、たくさん依頼が貼ってあるね〜。」
「この中で私達にあうのは…」
ぺりぺりぺり。
私はちいさなもりの依頼を2枚、でんじはのどうくつの依頼を1枚取った。
「じゃあ、今日はちいさなもりへ行こう!」
「…………」
「え?何?」
「すみれって実はベテラン芸人とか?」
「芸人?」
「あ、やべ口がすべった」
わざとだコイツ。
「怖い?」
「!…全然。」
「そっか。じゃあ、今日は兄弟そろって出られなくなったケムッソを捜しに行こう!」
「バカじゃん」
『怖い?』
初めて見た。
すみれの暗い顔。
そりゃ勿論、吃驚した。
僕が初めてすることを、彼女は易々とこなしていったのだから。
でもそこで思ったのは恐怖とか、そんなんじゃない。
ちょっとだけ確信したんだ。
世界一、目指せるかもしれないって。
こんなちょっとのことなのにね。
その後数日間。
目立った救助依頼もなく、ペリッパーの連絡所に通い詰めていると…
依頼がなくなった。
「ねぇ、知ってる?ジェッターズっていう救助隊」
「知ってる知ってる!ここ数日でシルバーランクになったっていうポケモンたちでしょ?」
「なんでも、子供達にはほぼ無償で救助してるらしいわよ」
「期待できそうな救助隊もこの近辺にいたんだなー。」
「すごい!すみれってただのピカチュウの姿をしたバネブーとか思ってたけど…それは間違いだったんだね!」
「(突っ込みたい…!いや、大人になれすみれ)…えへへ☆」
電気出せないピカチュウはただのバネブーってか?あぁ?
「それじゃあまた明日ね!」
「う、うん…!」
しかしここは堪えた…。
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