**黒白の狭間**

□第一夜『出会い』
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「ん〜?」



燃えるような赤毛と翡翠色の瞳、すらりとした体躯の青年。

彼は不意に立ち止まった。



「どうした、ラビ」



そう声をかけたのはブックマン。

名を持たず、常に傍観者として、裏歴史を記録する者。


ラビと呼ばれた青年も、そのブックマンとなる者である。



「・・・いや、なんか爆発音っぽいのが聞こえた気がしたんさ」



そう言って、じっと、薄暗い森の方向を見つめた。



「・・・ちょっと行ってくる! アクマかもしんねェしさ!」 



返事も待たず、ラビは森に向かって駆け出す。

小型ホルダーに収納してある武器に手を伸ばしながら。

  
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