お題1

□やさしい体温をしていた。
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「クルルくんは僕のことを絶対忘れないでしょう?ケロロくんもギロロくんもタママくんも僕のことときどき忘れちゃうけど…クルルくんは僕の傍にいてくれるよ。だから優しい」

…なんだ、そりゃ。そんだけの理由かよ
それは先輩の影が特別に薄いからであって、普通の奴は忘れられるってことはないから、
ふーん、でもまぁ、

「先輩、手貸せ」
「あっ、うん」
「あったかい」
「ということは、僕は冷たい人なのかな?」
「そんなわけねぇだろう?」「へっ?なんで?」
「先輩は俺が傍にいるだけで俺のこと優しいって言っただろ?先輩は俺の傍にいてくれる、だから先輩は優しいんじゃねぇの?それにだいたい、化学的根拠もなしに手が冷たいから心が優しいっていうのは変だぜぇ?」


「……くす、ほら、やっぱりクルルくんは優しいね!」







⇒あとがき
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