お題1

□嘘吐きは刺を呑む
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そうだ!ドロロ先輩が誰と話してようと関係なんてないんですぅー
あぁ、僕ってなんて大人なんだろう!
さーて、お菓子でも食べ始めようですぅ
もぐもぐ、もぐもぐ、もぐもぐもぐもぐもぐもぐ

「あっ、だめっ!クルル殿!!」
もぐもぐ、もぐも…んんっ?何ですぅ?僕は気になってドロロ先輩とクルル先輩の方向をちらっと目を向けてみた

すると、ドロロ先輩はクルル先輩に壁側に追い詰められていた
しかも顔と顔がすごく至近距離…
ぎゃあぁー!?嫌ぁー!?あの黄色!!離れやがれっー!!!ていうか、この短時間で何でそんなことになってるですぅ!?
しかも、しかもクルル先輩はドロロ先輩の口の布を外そうと馬乗りなんてえぇー


「クークックッ、先輩なんでその布外さねぇーの?外してみせてくんない?」
「嫌でござる!あきらめて下され」

そうですぅ、ドロロ先輩にいじわるしないで欲しいですぅー

……なんか、むぅー、
イライラするー
モヤモヤするー
でも、我慢、我慢


「ふぅー、仕方ねぇ 力ずくで行きますか」

「拙者はアサシン故に力ずくなんて無意味でござるよ?」

「ククッ、あっそお」
ぱくっ!

「ひゃうっ!」

タマッ!?クルル先輩がドロロ先輩の耳を噛んでいる!?
…いや、いや、僕には関係ない
無視、無視、

「ちょっと、クルルくん、止めて、嫌だ、」

「くっ、くっ、やっぱり先輩って耳弱いんッスね。嫌だね 先輩がその布、外してくれるまで続ける」

「うぅ、クルルくん、お願いだから…」
ドロロ先輩の目が潤みだした



あれ、あれあれ?ドロロ先輩が泣いてるですぅ…?あのドロロ先輩が?クルル先輩のせいで?あの黄色のせいで?許せない!許せない!許せない!許せないっ!!

……あ゛あぁッ!!もう限界ですぅ!我慢なんてできないですぅ!

「そこの黄色のっ!ドロロ先輩からはなれろですぅ!!」

僕は猛スピードで先輩達を引っぺがしに行った






(本当に好きだったのはあなたでした。)

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