お題1

□もっと傷つける言葉をくれよ
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「あんたなんて嫌いだ。
誰にだってへらへらして笑って、相手から傷つけられたって傷ついてないふりしてその場を丸くおさめようとする。」


「……。」

「あんたにはプライドってものがねぇーのかい?」


「……。
うん、多分クルル君の言う通り、そうなのかもしれないね」


にこにこと笑いながらドロロはそう言った

………腹立つな、こいつの笑い顔見ると。
普通のやつだったら、笑われたら嬉しいんだろうけど…
こいつのこと知ってるから、そうはもう思えねぇな。
俺が先輩を助けないと



「なぁ、
あんなことされていいわけねぇだろっ!!」

「……、へっ、平気だよ?
ほら、ねっ!クルル君、そんな顔しないで。
僕は大丈夫だから、」

ほら、また。
にこにこしたって、俺にはもうそれが必死だってわかってるんだよ
嫌なくせに
助けてほしいくせに


ーあぁ、もうくそっ!!

「なぁ、先輩
助けて!って言えよ
そしたら、俺がどんな手を使ってでも助けるから」


「駄目だよ、そんなことしたら
クルル君はそんなこと考えなくていいんだよ
そんなことしなくっていいから、僕のそばにいて
ずっと僕の味方でいて、ねっ?」

お願いだよ、と先輩は言った



「………っ、」


言おうとしたそれをやめて、代わりに無言で先輩を抱きしめた。抱きしめた先輩は、俺にすっぽりおさまった。


「ふふっ、ありがとう
クルル君、大好き。」

「あぁ、俺も…」

こんなことしかできない俺に嫌気がさした。




( どれだけのひどい言葉で君は助けを求めるのだろう? )


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