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□いつでも
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「敵襲だーーーー!!!!」




チッ

タイミング悪ィ…



バァン!!


「どこだ、敵ィ〜!!」

「ルフィ!援護するぞ!!」

「サンキュ!チョッパー」


「もう何なの!夜更かしは、お肌の敵なのよ!」

「ナミさぁぁん!すぐに終わらせるからね!」



「このスーパーな新兵器を試すかッ!ウソップ!援護を……ウソップ?」

「長鼻君、いないわね…」

「ウソップさん、まだ寝てるんじゃ…!」

「!!」



ブルックの言葉を聞いて、いてもたってもいられなくなった


っウソップ!!













バンッ!!




扉を開けて目に飛び込んできたものは、ハンモックで寝ているウソップを、斬ろうとしている敵の姿だった


それを見て、頭より先に体が動いた




「ウソップーーー!!!!!」

















結局、俺はウソップを庇って怪我しちまった


何時もならもっと冷静に対処出来たんだが、ウソップの事になるとどうしても冷静な判断ができなくなっちまう…




ガチャ



「‥何の用だよ毬藻…」

「……」


ああぁぁぁあ

コイツのことを忘れてた


敵襲のゴタゴタですっかり記憶から抹消されていたが、


そうだ、コイツ…



俺がウソップの事好きなのを見破ってやがったんだ…


普段は鈍いクセに、変なところで勘がいい


クソ厄介な奴だぜ…




「…何しに来たんだよ?…まぁ、大体解るけど」

「…さっきの話はもう終わりだ」

「は?終わりって…」

「…俺が口出す事じゃなかった…悪ィ」

「な、何だよ…妙に素直だな」

「‥それより…もっと大事な話がある」

「…何だ?」

「…その怪我だ」

「あ?これが何だよ?」

「それ…ウソップを庇った怪我なんだろ?」

「あぁ、まあな…」

「…戦闘に私情を挟むんじゃねェ…」

「は?」

「生きるか死ぬか…勝つか負けるかの世界なんだ」

「……」

「好きな奴だけを守って、戦闘中も好きな奴ばっか見て…」

「……」

「…そういう中途半端な事すんなら、そんな感情捨てちまえ」

「!!」



初めて、コイツに言葉で負けた


なんて、全く関係無い事を考えていた




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