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□いつでも
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「ったく‥手間の掛かる奴らだな…」

「え?」



バタン










ガチャ



「‥サンジ…」

「!!‥ウソップ…」

「‥っふ…ぅ…うわあぁぁぁぁんッ!!!」

「えっ!?ちょ、ウソップ!?」

「さっ‥サンジ…おれっ‥うぅ…ごめ、なぁ‥!」



いきなりウソップが部屋に入ってきて、泣き出した


毬藻のヤツ…

ウソップを連れてきてくれやがったのか


貸し作っちまった…



「馬鹿、泣くな…」

「ふぇっ‥だって…」

「あれは、俺が勝手にやっただけだ」

「うぅ〜‥サンジぃ…」

「もう、泣くなよ…」



好きな奴の涙を見て、どうしていいか解らなくなっちまった



「俺が、お前を守りたかっただけだからよ」


そう言って、頭を撫でる


恥ずかしさから、少し乱暴になっちまったのは見逃してほしい



「サンジ…」



ぎゅうっ



「!!」



いきなり、ウソップが抱きついてきた



「うぅ‥ありがと、サンジ…」


「‥どーいたしまして」


そう言ってニィッと笑ってやれば、



ほら、


ウソップも、すっげェかわいい顔で笑ってくれる






いつでも、俺がウソップを守るから…







そんなこと言ったら、またあのクソ毬藻に呆れられちまうかもな…





それでも



いつでもお前を守れるくらい強くなるから…




俺とお前の夢が叶うその時も



きっと俺の隣で







fin
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