記念小説

□黄色い絵の具
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ウソップside







また…



目、逸らされちまった








いっつもそうだ


サンジはナミやロビンにしか興味ないから…


俺と目が合ったってすぐに逸らしちまうんだ




俺はちょっと目が合うだけでこんなにも舞い上がってるっていうのに















カチャカチャ…



「…ふぅ」


「さ、サンジ?」


「……おう、ウソップ‥どうした?」



な、何だよその間はっ…



「あ、や…久しぶりに皿洗い手伝おうかなと思って…」



迷惑だったかなぁ…



「…サンキュ、じゃあ‥俺が洗った皿、どんどん拭いてってくれ」


「!…っ了解」




断られなくて良かった!







カチャカチャ…






うぅっ


気まずい…





サンジが好きだって気付いてからは、皿洗いの手伝いずっと避けてたから…



どうしよ



俺、サンジと何話してたっけ…?



忘れちゃっ……っ!!!




パリンッ!!




考え事をしながら作業していたせいか、間違えてサンジの手を掴んじまった



反射神経でつい、手を離しちまって…





「あ…ご、ごめっ‥俺…」



「怪我してねぇかッ?!」


「え?あ、おう…怪我は平気だ」


「はぁ…良かった」


「っ…」




何でそんな、ほっとした顔すんだよ



仲間だからってわかってても…




期待しちゃうだろっ…







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