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□もう少し
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「…それでなっ!勇敢な俺様は恐れを知らず、その巨大な蛇の中に入っていったんだ!!!」

「うお〜!!!すげぇ、ウソップ!!」

「勇敢だな!ウソップ!」


いつものように、俺の法螺話に歓声を上げるルフィとチョッパー


うん、満足だっ

なんて思いながらふとみかん畑の方を見ると、ゾロが昼寝をしていた


だけど、目は閉じているのに口元は優しく笑みを浮かべていた


俺の話を聞いてたんだ!

そう理解した瞬間、顔が赤くなるのを止められなかった


仲間に話を聞かれて、恥ずかしいなんて思った事は今まで一度も無い



ゾロだからだ


ゾロが好きだと意識しちまったからだ

早く顔の熱、治まってくんねぇかなぁ‥


「ウソップ!それで、どうしたんだ!?」

「ウソップ、早く続き聞かせてくれよっ!」

「えっ?あぁ、えーと…どこまで話したっけ?」

「蛇の中に入った所までだ!!」

「ウソップ、どうしたんだ?調子悪いのか?」

「違う違う!平気だ、チョッパー」

「そうか‥?」

「おう!」

「おやつだぞー!」

「うっほ〜!!!おやつ!」


丁度いいタイミングでサンジの声が聞こえた

ルフィとチョッパーも行っちゃったし、俺も行くか


あ…ゾロ…


どうしよ…

起こしてあげようかな…


一歩ずつ近づく


「ぞ…ぞろー?」


返事はない

さっきは起きてたのに…

おやつ持ってきてやろうかな





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