事実は小説よりも奇なり

□事実は小説よりも奇なり:第二話
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まずは落ち着いて、一つ一つ解決していこう

「えっと…どちら様?
 つーかどうやって家入ったコラ」
「あは、結構口悪いんだねぇ
 ではでは改めて
 どうも初めまして、神様でーす」
「「「「………は?」」」」

は?コイツ今何て言った?神様?
中学生…高校生?のやつらも『頭大丈夫か』みたいな顔してるし

「うん、予想通りのリアクションありがとう」
「…続けてくれ」
「はい了解
 えっとー訳も解らずー見知らぬ所へ来ちゃってーめっちゃパニック☆な君達にー事情を説明する為にー下界に降りてきましたー」
「説明しに来たんなら、そんな話し方しないで簡潔に述べてくれないかな?」

疑問系で聞いてる、聞いているが故に強制的になっている
笑顔が更に怖さを倍増させて…
なんか黒いものまで後ろに見える

「…あー、神(仮)」
「ちょ、(仮)って何だよーほんとに神様なのにー(`ε´)」

あ、うざい
中学生もそう思っているのか顔が怖い
眉間に皺寄せると痕つくぞ
…まぁ、こいつらにとっちゃ死活問題みたいなものだしな

「早ぅ説明してくれんかのぅ
 アンタを待ってたら日が暮れそうじゃ」
「えー、もうちょっとこう、さ、親睦を深めてからとかー…」
「え?何か言った?」
「あー、はは、説明する、するから!
 えーと、結論から言っちゃうとここは君たちの世界じゃない
 俺が、違うこの世界に連れてきたの」
「何で俺様達が連れてこられなきゃならねーんだ」
「あー、ホントはあんまり言っちゃいけないんだけどねー…しょうがないか
 君達の世界がね、こっちの不具合で歪んじゃってー
 でーその歪みを修正する為にー君達を他の世界や、世界の狭間に入れておく必要があったんだよねー」

ここにきて一番神っぽいこと言ってんなコイツ

「質問、じゃぁココは僕達のいた世界じゃないってこと?
 だったら手塚や他の人達は何処に行ったの?」
「あれ、言ってなかった?言った?…忘れちゃったー…ま、いいか
 えっと、他の子たちは、また違う場所にいるよ
 あんまり大人数を同じ世界に入れるとさー色々と面倒なんだよね
 多くても3,4人くらいでね
 少人数で世界や世界のハザマに入れとくの
 大丈夫、問題ないよ」
「そう…よかった」
茶髪は神(仮)の言葉に安心しているようだった
他の二人も声には出さないが顔に安堵の色が浮かんでる
クラスメイトとか色々心配だったんだな
さて、

「一段落したところで俺からも質問、いいか?」
「勿論ー、なーに?」

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