♯05 クラリネット三重奏曲/J.Brhams
Cralinet trio in A minor, Op.114
3楽章
Andantino grazioso
4楽章
Allegro
演奏 ゆえ(Clarinet)、ゆい(Piano)、くろうさ(Cello)
「クラリネット三重奏曲イ短調op.114」は、
有名な「クラリネット五重奏曲」と同時期に書かれた晩年の作品である。
ブラームスは創作意欲の衰えから一時作曲を断念することを決意するが、
マイニンゲン宮廷楽団のリヒャルト・ミュールフェルトのクラリネット演奏に触発されて
創作意欲を取り戻し、クラリネットの作品を残した。
ブラームスはクラリネット五重奏曲への周囲のあまりの評価の高さに対して
「自分は三重奏曲のほうが好きだ」と発言したという。
第3楽章(Andantino grazioso)はギターのアルペジオを思わせるようなチェロの柔らかなピチカートに
クラリネットの優しいメロディが流れるように始まる。
第4楽章(Allegro)は冒頭からの湧き上がるようなフォルテ、
寄り添うピアノ、ブラームス特有の多彩なリズム感が印象的である。
クラリネットとチェロのユニゾンはどこか二重協奏曲を彷彿とさせる。
クラリネットのパートをヴィオラでも演奏できるよう工夫されており、
ヴィオラ三重奏曲として演奏されることもある。