キュン恋

□*一目惚れBreak
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―…コンコンッ。



『サソリさん、せらです。…入ってもいいですか?』




サ「駄目だ。…何のようだ?」




…また駄目なのか。

いつになったらサソリさんの部屋に入らせてくれるんだろう。



『デイダラ先輩からの伝言です。』




サ「デイダラァ?…何だ。」







『“旦那ァ、俺明日の任務休むわ。何か熱っぽい。うん。ま、オイラの代役はせらに任せるから!うん!”』




サ「……チッ。」




あれ。

今の声真似結構うまくできたんだけどな…


無反応ですか。


しかも舌打ちがセットで帰ってきたよ。
どうしよ。怖いな。


殺されるかな。





『そういう事らしいので。』



サ「…あぁ。せら、準備しとけ。」




『了解しました。』





よし。






私はサソリさんの部下。

暁の医療忍者としておかせてもらっている。


これを言っちゃいけないだろうけど…



カブトが抜けてくれたおかげかな。



そ・れ・で!!


私はサソリさんの部屋を1度も見たことがないんだ…!!


すごく散らかってるとか?
むしろ清潔感バリバリとか…


たくさん想像してみたけど…わかんないし…



ツーマンセルになってるデイダラ先輩に聞いてみたら


“…気をつけて入らないと死ぬぞ、うん”



って言われた。


どんな部屋だよッ!!!




あ。

回想はこの辺にして明日の準備しなくては。


サソリさんを待たせたりしたら怖いからなぁ…





□□□□□□□□




〜次の日〜




サ「…行くぞ。」



『はいっ!』




任務はどこかの里の暗部の始末。

敵は2人しかいないからサソリさんだけでも楽勝だろうな。



…でもここは部下の意地を見せないと…






『サソリさん、私が行って来ますね。』





サ「…あんまり待たせんなよ…」




暗部共はまだ気づいてない。…多分。






―…シュンッ。





「ぐあぁぁっ…!!」



「!!!」



よし、1人終了。


確実に急所に刺さったから大丈夫…かな?



医療忍者なめんなよ!!


こっちは日々変態先輩達から追われとんじゃ!!



特に死なない馬鹿からね!!




暗「貴様…!!暁か…!」



『うるさ、いなっ!!!』




―ヒュン…




暗「ぐっ…!!」




…ここの里は大丈夫だろうか。


たかが乙女の一発を避けられないなんて。




しかもそんなに私腕力ねぇよ。

そんな痛がんな。

何か私乙女らしくないみたいじゃんか。





『…火遁、ほーせんかッ!』




イタチ先輩に教えて貰ってよかったー。


あの人なんか目がキラッキラしてたかんね。

絶対弟思い出してたかんね。




火が敵の服を覆い、燃やし尽くす。


…はずだった。






―…シュゥゥゥ…






『…あれ?』



勝ったかな、何て余裕でいると敵が…木に変わった。




『変わり身…?』




あーぁ。

やばいな。



多分私のすぐ背後にいる気配だろうけど。



体がそこまで反応できなかった。




かろうじて動いた目が捕らえたのは…







サソリさんの尾が私に襲い掛かろうとしていた暗部の体に巻きついていた。





サ「…馬鹿が。」




『あ…すすすすみません!!』




どわーい。


やっちまったよ。


やばいな殺されるかな。





『ささサソリさんの手を煩わせてしまって…!!』




サ「…おいせら…こっち来い。」







殺 さ れ る








ぐったりしてる暗部さんは…気絶してるだろうけど…

直に毒がまわるだろうな。



あぁ、私もそうなってしまうのか。



せめて遺書でも書いておけばよかったかな。

あ、飛段先輩に取られた下着返して貰いたかった。




『はい…』








サ「…怪我はねェな…」









…幻聴ですか?





『は、はいっ!体の丈夫さが唯一の自慢でして…!!』






サ「……せら…俺と付き合え。」































… W H A T ?















『………サソリさん?』




サ「返事はその内聞く。…帰るぞ。」







えー。


ちょっと待ってよサソリさーん☆



ちょっと展開についていけないゾ☆


・・・・・・。





どぉいうことぉぉぉぉぉォォォォ???!!!!!
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