キュン恋
□*可愛いじゃないか
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『………』
―がちゃ…
…あ?何だよ、せらかァ?
飛「何やって…な、何泣いてんだてめェ?!」
『…飛段せんぱぁい…』
部屋を出るとせらがドアの前で待ってやがった。
お…おい…
飛「…誘ってんのかァ?」
『死ね。』
なんだよォ冷てェな。
俺は最近せらとサソリが付き合ってるって知った。
この間かららしいけどなァ…
なんだよせら…
俺が満足させてやるのによォ?
飛「んだよ…どうしたんだァせら?」
『…ヒック……私の…』
やべェ。
涙目で上目遣いとか…
飛「俺のツボ心得てんじゃねェかァ!!」
『私の下着返しやがれドM野郎ぉぉぉォォォ!!!』
―バッコーンッ☆
飛「ほぐぁあぁあっ!!」
『失礼しますよ!』
せらのパンチで床に倒れる。
そんな俺を踏んでせらは勝手に部屋に入った。
飛「…き…キモチイイ……」
『変態発言すんなくそ野郎。』
―ドカッ。
飛「ぐぶっ?!」
俺の部屋からせらの投げた枕がジャストミート!
んだよせら…興奮するじゃねェか。
『あったあった…』
俺のタンスから勝手に下着を取るせら。
飛「おいおい…せらちゃんよォ?俺の部屋に入るってことは…そうゆう事だぜェ?」
―がちゃっ…
復活した俺は部屋に入って鍵をかけた。
『…げ……ちょ、何やってるんですか飛段先輩…』
飛「俺がサソリの代わりになってやるよォ!ゲハハハァッ!!」
『ぎゃぁあぁぁぁあっ!!こっちくんな変態ィィィ!!!!!!!!!』
俺に向かってどんどん物を投げるせら。
…おい!
医療用針刺さってるじゃねェかァ!!!
飛「ざけんなせら!抜け!ついでに俺のも抜けよォ!」
『ナチュラルに下ネタ言うんじゃねぇぇぇ!!!た…助けてサソリさぁぁぁぁぁぁんッ!!!!!!』
―ガァァァンッ!!!!
鍵をかけたはずのドアが壊された。
サ「…てめェ飛段…俺の女に手ェ出してんじゃねぇよ…」
…駆けつけるの早ェなサソリちゃんよォ…
飛「いーだろォがよォ?」
サ「よくねェに決まってんだろ…死ね。」
飛「なんだやんのかァ?」
俺は鎌を手に取った。
相手はヒルコだからなァ…
その時。
―ぶすっ。
飛「…あァ?」
急に視界が暗くなる気がした。
…なんだァ?!
『…飛段先輩のバカ。』
振り向くと、注射器を持ったせらが立っていた。
おいおい…2対1は卑怯だろォ!!