キュン恋

□*能天気の憂鬱
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『はぁ…』




ぺ「…任務疲れか。」




『え?』




小「…せらがため息なんて珍しいわね。」




『そ、そーかな。』



自然とため息がもれていたみたいだ。


ペインが小南さんに聞かれてしまった。




『なんでもないよ。』



そう言ってにっこり笑った。


今は任務の会議中だ。余計な感情は捨てなきゃ…!!


会議と言っても報告だけだからかしこまらなくてもいいんだけどね。




「〜〜、〜…そんなところです。」





調べてきた情報を大まかに説明する。


ペインと小南さんはいつも通り無表情だけど、私の任務は成功みたいだ。よかった。





小「…お疲れ様。しばらく休んでいるといいわ。」




『わかりました。』






―…ぱたん。








飛「…遅ェよ。」




『…あ。』






部屋から出ると、外に飛段が立っていた。


私のため息の元凶。






『…待ってたの?』




飛「あ?見りゃァわかんだろ。」



『いやわかるけど…』





心臓が少しだけ速くなった。






『今日は任務ないんだ?』




飛「これからあんだよ。」




さっきまで儀式中だったのかも。


近づくと、血の匂いがした。




『…ファブリーズすれば?』




飛「大丈夫だぜェ?角都は何も言わねェし。」




私に気づかえよ。



とは言葉に出せない。





『わざわざ私に会いに来た?』




からかってやろうかな。


悪戯っぽく笑って飛段を見た。





飛「あァ…会いたかったぜェ?せら。」





どうやらこの手の冗談は飛段には通じないみたいだ。


つまんないな。




デイダラは思春期だから顔真っ赤にするだろうな。





その点ではさすが暁1番の変態。


サソリさんもいい勝負だけど←





『…で、本当にどうしたの?』




飛「あァ?だからせらに会いにきたっつてんだろォ?」




『はいはい。わかったから、用がないなら部屋に帰りなさい。』





飛「つまんねェんだよォ…」




『じゃあ私の部屋来る?』





飛「…行く。」





…どっちかって言うと私の方が大人じゃない?


飛段ってたまに子供みたいだからな…





まぁ…そこが可愛いって言うか…あー…






『もー…何だろうねこの関係…』





飛「何だァ?俺と付き合いたいのかy『大丈夫。間に合ってます。』…ッチ…」




…どうしてこの馬鹿はここまで無神経なんだろ…




“間に合ってます”って…ツンデレって気づけ馬鹿。




あーこんな事考えてる私も馬鹿。
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