キュン恋

□*とりあえず1歩
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ぺ「…新しく連れてきた、せらだ。」




『……………。』





ぺ「…挨拶ぐらいしておけ。」





『…………。』





暗い奴、それがコイツの第1印象だった。





デ「おいおい…こんな奴使えんのかよ?うん?」




オイラがリーダーに文句を言った瞬間。



せらの目が、光った。


同時に、物凄い殺気。






デ「…お?」







気づいた時には、オイラの首筋にせらの日本刀が当てられていた。



スウ、と赤い筋ができる。





ぺ「…止めろ、せら。」




『……………。』





デ「なんだやんのか?」




ト「大人気ないッスよー先輩。」



デ「っるせーよ。」





せらは無言で刀を下ろしてリーダーの隣に戻った。




ぺ「…せらは単独任務が多くなる。一応顔だけでも覚えておけ。」






その一言でせらはさっさと出て行った。



他のメンバーにはまだ何かあるのか、リーダーはせら以外を止めた。







飛「…あの女結構俺好みだぜェ?」




角「…組織内で面倒事は起こすな。」





飛「デイダラちゃんもやるじゃねェか。」




デ「…アイツ…うぜー。」




飛段…あんな奴のどこがいんだよ、うん。






イ「…どうして連れてきた。」




イタチが静かにリーダーに聞いた。


微妙だけどオイラも同感だ。











ぺ「…前々から目をつけていた…“血狂”だ。」










鬼「…あんな小娘が…本当ですか?」




ゼ「本当ダ。」
 「僕達は実際見たよ。」





デ「…まじかよ。」







“血狂”



雨隠れの抜け忍で殺し方が残酷で有名だ。


ソイツの手にかかった奴は忍術ではなく…“ただ斬られて”肉片にされる。



だが、その素顔は誰も見たことがなくソイツが殺った後は血だまりだけが残っている事という噂だった。








その正体が、あのガキ?





サ「…物騒な奴だな……」




ゼ「1回、僕も殺されかけたよ。」
 「逃ゲキッタケドナ。」





角「…よく見つけてきたな…」




ぺ「あぁ…ゼツの情報を頼りにな…」





デ「…あんな女、役に立たねーよ。うん。」




ト「先輩ライバル心ッスかー?」




サ「ククッ…」





は?ふざけんなよ。


オイラのが強いに決まってんだろ!うん!






小「…あまりあの子を甘く見ない方がいいわよ。」





ぺ「…それなりの実力はある。…はずだ。」






あやふやじゃねーかリーダー。




面白れェじゃねーか…





デ「それならオイラが判断してやるよ…うん。」





飛「ゲハハハァ…俺も行くぜデイダラちゃーん。」





今夜、決行だ…うん。
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