キュン恋
□*一目惚れBreak
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〜次の日〜
『どどどどう思いますかデイダラ先輩?!』
デ「どうって…そのままだろ、うん。」
コイツは旦那の部下のせら。
いつもイタチとか飛段とかトビに追われてる。うん。
メンバーから人気な奴だな、うん。
で、せらが急に朝から話があるとか慌ててオイラのとこに来た。
オイラとしては大歓迎なんだけどな…うん。
旦那が怖ェんだよ。うん。
しかも旦那の話だし。うん。
『ととととにかくどうすればいいんですかね?!』
デ「落ち着け。うん。」
『ははははいッ!!ヒッヒッふー…ヒッヒッふー…』
デ「それ産むやつな。うん。」
仮にも医療忍者だろ。
『ど、どうすればいいと思いますか…?!』
オイラに聞くな。
“旦那なんて振ってオイラにしろ!”とか言えねェだろ!うん!
デ「…せらは旦那の事どう思ってんだ?」
『…そ、尊敬する人です。』
何だ今の間。
デ「正直に言っていいぞ、うん。オイラ言わねェから。」
『…こ、怖いなんてもんじゃぁないですよ!とにかく怖いし!何考えてるかわかんないし、あの尻尾とかアンタ人間ですかえぇ?!って感じで、部屋にも入れてくれないし!てか部屋入ってみたいな!うん!!』
デ「落ち着け。オイラのうつってるぞ…うん。」
コイツ…そうとう旦那と居る時ストレス溜まってんだな。
へェ…いい気味だ旦那!うん!!
『す、すみません…』
せらのシュンとする顔も可愛いんだよな…うん。
滅多に見れないけど。
『そもそもタイプと間逆なんですよー…あーゆう人…;』
デ「せらはどんな奴がタイプなんだ?うん?」
さりげなく聞いてみる。
ここでオイラとか言ってくれたら…
ありえないか。うん。
『…そうですね…かっこよくてかわいい人ですね!それでクールな人!』
デ「例えば?」
『…絶対サソリさんに言わないで下さいね!!』
デ「言わない。うん。」
と言うか…
今のって旦那に当てはまってないか?
あ、もちろん本体の。うん。
『…砂の…人柱力です…』
デ「あ゛ぁあぁぁぁぁあっ?!」
あ、あんな奴のどこがいいんだ?!うん?!
『た、例えるならですよっ!』
デ「まじかよ…うん…」
『や、あの…赤髪ってかっこいいじゃないですか。』
…旦那じゃん。
デ「旦那だって赤髪だろ?うん。タイプど真ん中だと思うぞ。うん。」
『…へ?赤髪って…何言ってるんですか先輩。サソリさんは黒髪じゃないですか。』
デ「お前それ…ヒルコだろ。本体の旦那だよ。うん。」
『…ヒルコ?本体って何ですか?』
…は?
デ「もしかしてお前…旦那の本体見たことないのか?うん?」
『本体って…すみません、意味が分からないんですが。』
まさか…旦那の奴見せたことないのか?!
ヒルコで告ったら振られるに決まってんだろ!うん!!
デ「…旦那のアレは傀儡なんだよ。うん。」
まぁ本体も傀儡だけどな。
それから親切なオイラはせらに旦那の事を全部教えてやった。うん。
…それで、最後にせらに命令しといた。
デ「―――…―…うん。」
『えぇ?!そそそそんな事したら殺されますから!!』
デ「大丈夫だろ。…多分、うん。」
『多分じゃないですか!』
デ「旦那の素顔を見たいんだろ!うん!」
『う゛っ…』
デ「大丈夫だって…うん。」
多分、オイラは失恋決定だな。うん。