キュン恋

□*ついていきましょう
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『…リーダーって馬鹿だと思うんです。』




デ「オイラも同感だな、うん。」




サ「いいからさっさと殺るぞ。」





『正気ですか?!』





嗚呼、リーダー…今回ばかりは貴方をの呪います。



どうして私達…私とデイダラ先輩とサソリ先輩はこんなにも多くの人に囲まれてるのでしょう。






デ「オイラ達が人気者だからだ、うん。」



サ「いや、俺限定だな…。」




『黙ってくださいよナルシスト。』





このままいけば3人とも仲良くあの世な予感なんですけど。




サ「予感じゃねェだろ…」



デ「さすがにやべーな、うん。」






『さっきからナチュラルに心読むの止めて貰えます…かッ!!』





砂の中忍あたりが2人がかりで突っ込んできた。



バックステップで避けた後、足をかける。





…え?本当に中忍?






『だァァ…もう!!退きましょうよ2人共ぉ!!』




デ「そーしてーよな…うん。」




サ「…簡単には逃がしちゃくれねェだろ…」





風陰がいないだけマシだけど、人数でいくと…



ざっと、30人ちょい?




下忍ならまだしも…多分相手は中忍以上のレベルで考えた方がいい。




そもそも…何でこんな危ない状況になってしまったのか…



始まりは昨日にさかのぼります。





□□□□□□□□□




〜昨日、会議にて〜





ぺ「…デイダラ、サソリ、せらには砂に行ってもらう。」





『了解です。』



デ「だりー。」



サ「眠ぃー。」




『どこの駄々っ子ですかあんた等。』





ぺ「ターゲットは砂暗部のコイツだ。」





そう言うとリーダーは顔写真のついた資料を渡してきた。






『…3人もいらないのでは?』





ぺ「…念のためだ。向こうが複数という可能性もたかい…。」





□□□□□□□□□□




〜現在に至る〜




『どう考えても人数多すぎるでしょリーダァァァ!!!』





確かに複数ですけども。



…限度ってものがあるんじゃないですかねー。






『…あー…どうします?』




デ「よし、俺が逃げるから2人は囮になれ!うん。」




サ「デイダラァ…てめェだけ抜け駆けはさせねェぞソォラァ!!」





『仲間割れしとる場合か!』





そう言ってる間にも砂さん達は私達と距離をつめてくる。




後ろは砂漠砂漠砂漠…




それにさっきターゲットと戦闘があったため、万全な状態とはいえない。



しかも私左足使えないし。




いやぁ…ターゲットさんの火遁にもろやられてしまったわけですねぇ。痛いですよ本当。




『私足手まとい決定なんで囮になりますよー。』





「「せらおいて行けるかよ(うん。)」」




見事にはもったお2人。



…………何と言うか…






『照れるじゃないですか。』




「「止めとけ気持ちわりー。」」





そこはハモんなくていいと思うんですよ。



『じゃあ3人仲良く死に花咲かせましょうよ。』





デ「こんなとこで死ぬかよ…うん。」



サ「ククッ…こいつ等如きに俺は殺せねェよ。」





そんなこと言ったって…




デイダラ先輩は粘土が残り少ないはず。(さっき無駄に“芸術だ!”とか言ってばらまいてたから。)




サソリ先輩なんか本体だし。(ヒルコだと逃げるのが遅くて敵の攻撃もろ当たるから。)




そう思うと弱いな暁!!





デ「てめーだってよそ見してるから火傷したんだろーが、うん。」





また心読まれたし。






『そ、んなこと…ないで、す…よッ!…っと…』




四方八方から飛んでくるクナイ。



右足だけだと避けるのが精一杯で反撃できない。




2人を見ると…



デイダラ先輩はどこから出したのか鳥に乗って余裕かましてるし。



サソリ先輩は三代目まで出して砂鉄使ってるし。




少しは助けてくれないんですか先輩方。






―ズザッ…





『…え?』





―ザシュッ!





『ッぅ…!!!』



「「せら!!」」





足場は砂漠。



もちろん片足1本じゃあ滑る訳で。





『…にゃろっ…』




見事に1本当たってしまった。


しかも右太股。完全に足をなくしてしまった。





それでも容赦なく飛んでくるクナイ。



術ではなく遠距離のほうがいいと判断したのだろう。



とっさに腕を交差させて衝撃を待った…けど








痛くなかった。








『あ……せんぱ…い…?』








先輩達が、守ってくれたから。










デ「渇!!」



サ「砂鉄時雨!!」






―ドォォォンッ!!!!



先輩達の連携で、砂漠が揺れた。




『…わぉ……』




デ「“わぉ”じゃねーよ!何やってんだ、うん!」



サ「チッ……立てよ。」





サソリ先輩とデイダラ先輩が、手を貸してくれる。



痛くて本当に泣きそうだけど、何とかこらえて手をつかんだ。



同時にものすごい力で引っ張られた。





クナイはサソリ先輩の砂鉄が守ってくれていた。




それにさっきの2人の攻撃で大分クナイの数が減ったみたいだ。





『あ…ありがとうございます…』





「「さっさと帰んぞ。」」





またハモってるし。





『クスッ………あ。』



「「笑ってんじゃねーよ。」」



つい笑い声がでてしまった。



先輩も、つられて笑ってるし。(サソリさんは無表情だけど。)




『頑張りマス。』




サ「あァ…」


デ「またぶっ倒れんなよ…うん。」





戦闘中なのに、確認した。



ついていきましょう

(いつまでも)
(貴方達に)
 

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